プロフィール

ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

釣られるのはバス? 人間?

「春限定カラーが新発売! ツートーンカラーがバスを誘う!」
「逃げ惑うベイトの動きがバイトを呼ぶ。」
「ボリュームあるシェイプが魚にアピール。」
ショップには「新製品ルアーのキャッチコピーが並ぶ。確かに従来品とは少し違うカラーやフォルムで、我々バサーの購買欲を掻き立てる。
ひょいと商品棚の上のモニターを見れば、バスビデオでバスプロ達がはやし立てる。
「さすが〇〇の新作クランク。この動きが今のバスに効果的なんです。」
「このツートーンカラーが今の季節にフィットする、必殺のワームだね。」

買っちゃおうかなぁ。。。友人Aも仕入れたみたいだし。。
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待て待て、彼らはメーカーお抱えのプロだぞ。そこの新作ルアーで釣ることをアピールするのが仕事なんだ。昔のルアーで釣っても彼らには何の意味もない。釣りチャンネルのバス番組だって一緒。スポンサーあってのバスプロ、バス番組であることを忘れちゃいけない。
それにメーカーは池に数100匹もバスを飼っていて、数多くの試作品をその池で実験したのか? 数10種類もある試作品から一番釣れたルアーを厳選して発売したのか?そんな事はやらないよね。絶対。
そのルアーで一番先に釣られるのは我々バサーなのだよ。別にバスにアピールしなくても、客にアピールできればいいの。だから目先を変えた新製品を次から次へと送り出しているの。そうしないと売上が落ちちゃうもんね。メーカーが研究しているのは、バスに効果があるルアーじゃなくて、客の購買意欲を煽り立てる仕組みなのだ。Aみたいに簡単に引っかかってくれる人間のおかげでメーカーは経営が成り立っている。えらいぞ、A!

確かにバスも学習する。だから年がら年中、目の前を通り過ぎる同じようなルアーには見向きもしなくなる時が来るだろう。この辺は「8.オオクチバスの釣られやすさに見られる個体差」でも紹介した通りだ。そんな時に見たこともないルアーが現れたら、思わず「口を使う」こともあるだろう。でもそれは別に新製品じゃなくてもよい。今は誰も使わなくなってしまった古いルアーは、新製品と同じくらい効果を発揮する。

魚と話せる人間をどこかから見つけてくればいいんだよね。
「あの色、魅惑的ってバス君が言ってます。」
「その右のバス君はそのスピナベの動きは嫌いだそうです。」
すごいぞ~。スーパーなルアーができちゃうぞ。

えっ、そんなヤツはいない? ですよね~。だったらマジメにバスで実験して、新製品を開発してほしいな。旧品Aのヒット率は5%だったが、新製品Xのヒット率は15%で効果絶大とか。データ付きで発売してくれよ。某バスプロが試したら釣れましたなんて、何のデータにもならないんだよ。

29.関西空港護岸域のスズキの移動と回遊

「超音波バイオテレメトリーを用いたスズキの移動と回遊の記録」
    (平岡ら,水産学会誌 69(6),910-916(2003) )

今回の論文もなかなか興味深い。バスではない、シーバスだ。関西空港周辺で採集したスズキに小型発信機を取り付け、放流後の回遊をトレースしたのだ。
スパイ映画でお馴染のシーンが既に海の中で行われていたのだ。スズキは食餌や産卵のためにいつどこへ行くのか。そこに何等かのパターンがあるのか。ならばどこへいつ釣に行くべきか。大きなヒントが得られるはずだ

(黒字:原文 青字:ころた)

29-Fig1.jpg
実験に用いたサンプルのスズキは関西空港東側護岸のタンカーバースでルアー釣りにより採集した。これを開腹し腹腔内に超音波コード化発信機を埋め込む。大きさは8.5×25mm、重さ2.2g。発信機からは90秒ごとに超音波信号が発され、これを関西空港周辺に設置した10台の受信機で受信し、いつどの個体が近づいたかが記録される。

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実験は2回にわたり実施され、2001年8月30日に9個体、同11月16日に11個体を放流した。試験個体の体長は435~740mm、体重は640~3270gであった。

29-Fig4.jpg

結果はFig.4のように表示される。例えばF5という個体はStation-5から放たれたが、すぐに6-7-8-9-10と移動していき、その後は受信エリアから離れてしまった。F6の個体はしばらくStatrion-6に留まった後、受信エリアを離れ、10月になって再び空港周辺に戻って来たが、その後は護岸を離れた。F7は空港周辺の移動を繰り返しているが、受信エリアを離れることなく空港周辺に居ついていた。このように放流後に空港周辺の受信エリアを離れて行った個体が10体、ほぼ空港護岸域周辺に居ついていた個体が同じく10体あった。

遊漁者の間ではスズキには一地点に留まる「居着型」と、広範囲に移動する「回遊型」の2つの行動パターンがあると言われている。護岸域に留まった個体において、小潮期に複数個体が沖合へと移動する傾向と、寒波,低気圧の到来に一致した沖合への移動が見られた。この行動パターンから、小潮期には餌料生物であるイワシ類、アジ類、イカナゴなどが空港護岸域に回遊しないため、スズキは沖合へ索餌のため移動したと推測される。

大阪湾でのスズキの産卵期は11~2月、盛期は12月下旬~1月中旬であり、産卵場所は大阪湾南部、西部の比較的外洋水の影響の強い海域とされている。1月上旬の複数個体が護岸域を離れている時期はこの産卵盛期である。1月上旬に見られた沖合への移動は、低気圧の通過、寒波の襲来に伴う混合により生じた急激な水温変化に誘発された産卵回遊であることが考えられる。

29-Fig7.jpg

以上は大阪湾のスズキの回遊についてだが、東京湾でも同様の生態を示していると考えられる。これまでをまとめると次のような戦略が立てられる。
・居付型のスズキと回遊型のスズキがいる。
・回遊型のスズキの内にもFig.4に示したF6のように、休息のために護岸域に立ち寄る個体もある。
・居付型のスズキでも、小潮期には護岸域を離れ沖合に移動する。
→ 岸からスズキを狙うなら、小潮は避けよ。
  逆にボートなら、スズキは居付型も沖合にベイトを追って来ている。ベイトの群れを見つけられればチャンスだ。
・1月の産卵期は湾入口の外洋水の影響の濃いの産卵海域に移動するが、それは低気圧の通過や寒波の襲来に喚起される。
→ 1月の低気圧時は家でおとなしくしていた方がよさそうだ。

バイオテレメトリー、恐るべし。もっと色々な魚でやってくれないかな。特にバス。で、探してみたら、あったよ。バスのテレメトリー論文。でもね英文なんだ。ちょっと読み解くのに時間が掛かるな。
という事で、次回のココロだぁ~。

目的別文献索引

これまで読み解いた科学文献を、知りたい項目ごとに関連付けて整理してみた。

(1) バスの生態を知りたい
バスの視聴覚、産卵と成長、行動と性質等々。敵を知れば百戦危うからず、だな。
1.魚類の視角に関する研究
2.魚類の色彩感覚について
6. 魚の視力について
 まずはバスの「目」について。世のバス用ルアーになぜ黄色からグリーンのものが多いのか。水深と濁りによりルアーの選択はどうすべきか。科学的理由が解き明かされる。

16.「魚は傷みを感じるか?」 分析編 - 1 
17.「魚は傷みを感じるか?」 分析編 - 2
 衝撃の1冊。針に掛かった魚が暴れるのは、魚が傷みを感じていたからなのだ。ここから何を感じるかはあなた次第。私は釣りに対する考えがすこし変わってしまった。
魚は傷みを感じるか? も併せて読んでね。

8.オオクチバスの釣られやすさに見られる個体差
 そんな痛みを感じたバスは、リリースされた後、再びルアーを追うのか。実験により確かめた。

(2) バスの食性とベイトの習性
 バスは何をどこで食べているのか。Match the Bait . 基本中の基本もそれを知らなきゃ意味がない。
9.琵琶湖野田沼周辺におけるオオクチバスとブルーギルの胃内容物と糞中DNAによる摂餌生態の推定
 なんとダイレクトな研究か。我々バサーのための研究のようだ。必見です!

5.稚魚の生息範囲
20.茨城県北浦のヨシ帯における魚類群集構造の季節変化
 そんなバス君のベイトはどこにいる? 5.では淀川の河岸の種類ごとに稚魚の分布を、20.では北浦のヨシ原に生息する魚類を分析した。

11.コクチバスによって捕食されるウグイの最大体長
 ではそのベイトの大きさはどれくらいが最適なのか? Big Bait, Big Bass. は本当なのか。そしてバスはどのようにベイトを飲み込むのか。

(3) スポーニングについて
ブラックバスにとって最大のイベントはスポーニング。およそ生物はそのために生きているのだから。そしてバサーの戦略もスポーニングを軸に考える。
14.移植されたコクチバスの繁殖特性
 バスはどこにネストを作るのか、青木湖と野尻湖で調査した。

13.さくら湖(三春ダム)の水位低下がオオクチバスの繁殖に与える影響
 スポーニングはいつなのか。キモはもちろん水温だ。

12.ブルーギルの繁殖行動
26.琵琶湖北湖における外来魚ブルーギルの繁殖生態
 オトモダチのブルーギルのスポーニングについてもお勉強しましょう。

(4) 湖の水流を知り、バスの行動を予測する
誰かがドコソコで釣れたという情報だけを頼りにする釣りでは面白くない。「なぜ」がそこになければ。何も情報のない湖で釣りをする時、キーの一つが水流だ。これぞ Science Fishing !
3.琵琶湖における水温、水流の年間変化
 水流を決定する基本は気温と水温。これで季節パターンが理解できる。

25.北浦の水層構造の数値解析
 これの北浦バージョンが本論文。勉強になるなぁ。

4.湖の水流を決定するもの
  地球の自転が湖の流れにも影響を与えるのだ。そう、コリオリの力。

10. 琵琶湖南湖の早春の水流と水温
 まだあった。「密度流」って知ってる? プリスポーニングのバスを予測するキモになるかも。

(5) 外来魚問題について考える
いやな話にも耳を傾けることも科学的スタイル。そして自分で考えて自分なりの結論を出すのだよ。
15.滋賀県湖南地域における魚類の分布パターンと地形との関係
 何よりも事実を確認しよう。バスは本当に在来種を食い尽くすのか。事実はYesでもありNoでもある。

18.霞が浦北浦における過去20年間の水産有用資源減少要因 に関する考察 - 1
19.霞が浦北浦における過去20年間の水産有用資源減少要因 に関する考察 -2
 しかし別の事実もある。霞が浦の漁獲高が激減したのをバスのせいにするんじゃない。水産学者も怒っているぞ!

21. 稚魚まで食べるブラックバスの駆除も“リバウンド現象”で稚魚が急増
27. 釣りと駆除事業から考える琵琶湖の外来魚問題
 そんな中でも行政は外来魚駆除に躍起になっている。ナンセンスなんだけどねぇ。

23.白樺湖における生物操作に伴う移入種オオクチバスの食性変化
 一方で白樺湖で行われた Bio-Manipulation は、れっきとした国内外来種移植だった。なんだかなぁ。

22.仮説:デカバスは子バス淘汰が生み出す
 そんな中、私の持論はこれ。どうよ!

28.プリスポーニングの傾向と対策

さあ春だ!(と言いつつ今日は大雪の春分)
こんな日こそ過去の文献を見直して、来るべきシーズンの戦略を練ろうではないか。という事で今回はアーカイブ見直し編。過去に紹介した文献から、この季節に参考になるものを再確認しよう。アンダーラインの文言をクリックすればリンク先の文献に繋がる。

まずは「10. 琵琶湖南湖の早春の水流と水温」。
早春の琵琶湖の水温と水質からプリスポーンの狙い処を推理した。湖の水流をマクロに見ると、意外な着眼点が見つかる。[密度流]なんて言葉、知っていた?他の湖でも参考にされたし。
akaino2.gif

ダイレクトにスポーニングエリアについて知りたければ、「14.移植されたコクチバスの繁殖特性」が参考になる。
ここでは長野県青木湖および野尻湖で行ったスモールマウスバスのネストの位置について。傾向を分析した。スポーニングに向かうバスを狙うにも、ネストに居つくバスを撃つにも参考になる。

じゃあスポーニングに入るのはいつ?という問いに対しては、「13.さくら湖(三春ダム)の水位低下がオオクチバスの繁殖に与える影響」を参照すべし。
スポーニングのよりミクロな狙い処が分かる。当然のことながら、釣りに行くには、そしてターゲットのエリアを絞り込むには、水温と気温がキモになる。

ベイトという観点からは、「20.茨城県北浦のヨシ帯における魚類群集構造の季節変化」にも着目してほしい。
プリスポーンのバスの乱食いエリアを特定できるし、Match the bait の参考にもなる。
20-Fig1.jpg

そんな文献を参考に、私ことロッキンチェアーアングラーは釣りに思いを巡らす。「ロッキンチェアアングラー 常陸利根川釣行計画を練る」みたいにね。
特に今日みたいにとてもじゃないが実釣には行けない日には最適だ。

皆さんもいかがです? そんなせこいマネはしたくない? あ~君らはまだまだ釣りを極めていないね。

完全なるバックラッシュ対策 ~ 後編

完全なるバックラッシュ対策 ~ 前編」でベイトキャスティングリールの現在のブレーキシステムの根源的誤りを指摘した。現在の遠心ブレーキや電磁ブレーキでは、キャスト時のルアー飛翔が最高地点に到達して速度が最小になった後、加速していくスラーに対して過度なブレーキを掛けることで飛距離を大きくロスしてしまうのだ。

図3に横軸に距離を取ってルアーの軌跡と、ブレーキ力を表した。さてここからが問題だ。現在の遠心ブレーキはスプールの回転速度、すなわちルアーの飛翔速度に比例してブレーキが掛かる。それは図3の赤線のようになる。上述の通り飛翔速度はルアーが最高到達点に達した時点で最小となるので、ここでバックラッシュをおこさないように飛翔速度の低下するのに合わせるように、あるいはそれよりもブレーキによる抵抗がより大きくなるように調整しなければならない。するとルアーが落下に転じて速度を増してきた時には、余計なブレーキを掛けることになり、図3に示したような理想的な飛翔曲線よりも短かな曲線を描いて水面に落下することになるのだ。

 もう一つ、より切実な問題は、
①キャストでのリリース直後の、急激な回転立ち上がり時の、過剰なスプール回転によるバックラッシュ
水面に落下した時のバックラッシュ
これはアングラーが経験に基づいて自らサミングを行わなければいかんともしがたいのが現状だ。
では、どうするのが理想なのか?
 
それを理想化したブレーキ力はどうなるのか。図3の黒線で示してみた。 

No6-fig2.jpg

順を追って説明すると
①キャスト直後の急激なスプールの回転立ち上がり時に一瞬ブレーキを賭け、過回転を防止する。
②飛翔開始後、最高地点到達までは、ゆっくりとブレーキ力を緩めていく。
③最高到達点以降の加速プロセスではブレーキ力を0とする。
④ルアー着水時にブレーキ力を最大とし、スプールを停止させる。

①はアングラーは無意識にやっているのだ。キャスト時のリリースは、サミング力を 1→0 にいきなり開放しているのではなく、ごく短時間だが徐々に力を抜いて立ち上がり時の過回転を防止している。試しにホントに 0→1 のリリースをしてみるといい。一発でバックラッシュだ。
②もこれまでのブレーキシステムの延長だ。
③はちょっと工夫が必要。でも可能だ。
問題は④。これはそこそこメカトロ的(もう死語?)細工がいるね。どうしようか? じつはこれが1年前に「ちょっと待ってて」と書いた理由なのだ。
え~、事務手続きが滞っているので、まだ言えません。思わせぶりですいません。

でもひょっとすると、画期的新製品を世に出せるかもよ。

完全なるバックラッシュ対策 ~ 前編

バックラッシュはなぜ起こる」で思わせぶりな書き方をしてから早や1年。
再び世に問おう。「ベイトリールのバックラッシュを完全に防ぐためには、どうすればよいか?
ベイトリールの最大の弱点はキャストミスした時に発生するのだが、まずは普通にキャストしてもブレーキフリーにしておくと発生してしまうバックラッシュについて解析していく。

それはルアーの飛翔軌跡を追って飛行速度を求めれば、自ずと理解できる。そんなに深く考えなくても、ボールを真上に投げた時のことを考えれば、容易に分かるだろう。ボールを投げて頂点に達したらボールの速度はどうなるか?そう停止するのだ。そこから落下が始まる。
そこにラインが付いていて、ベイトリールから糸が繰り出されていたら?同じ速度でスプールが回転し続けていれば、当然ラインは繰り出されず、スプールは空転する。バックラッシュ!それを防ぐためにはスプールのラインの状態を見ながら、適度にサミングをする。
もしくは適当な自動ブレーキを掛ける。この自動ブレーキが、遠心ブレーキであり、電磁ブレーキである。がしかし、これらの自動ブレーキは「スプールの回転速度が速いほど、強くブレーキを掛ける」ようにできている。これって正解なのか? 前述の上に投げ上げたボールの例でも分かる通り、不正解なのだ。では正解は?計算してみよう。高校の物理レベルだ。

ルアーのx方向、y方向の初速を、(Vx,Vy)とすれば、t秒後の位置(X、Y)は理想的には
  X=Vx・t
  Y=∫(Vy-gt)dt = Vy・t-gt^2 / 2

これに空気抵抗と糸の抵抗が加わる。本当はもっと複雑なのだが、ここでは抵抗力Fは飛翔速度に比例すると仮定する。抵抗力Fによる飛翔速度の減衰分Vfは、抵抗係数をαとすると
  Vf=αV=α(Vx^2+Vy^2)^0.5
具体例を挙げよう。角度45°上向きに初速28.28 (m/s)、即ちx,y方向とも初速20 (m/s)でルアーを投げ放つ。今、抵抗係数αを0.3 (m/s2) と仮定する。
これをグラフで表すと図1のようになる。

No6-fig1.jpg

横軸は時間、縦軸はx,yについては位置、vについては速度を示す。y方向にはキャスト1.5秒後に最高到達点 13.8 mに達し、x方向には4.4秒後に47.7 mで水面に落下する。かなりなロングキャストだ。そして飛翔速度vはキャスト後しだいに小さくなり、2.1秒後に最小速度11.4 m/sとなった後、ルアーが落下に転じたことにより再び速度を増し、落花時には16.7 m/sで水面に達する。
図2にルアーの飛翔曲線を示した。こっちの方がわかりやすいかな。遠心ブレーキが掛かって後半の飛翔が鈍っていることが見て取れる。

No6-fig3.jpg

ね、もったいないでしょ。今のベイトキャストリールのブレーキシステムは、飛距離的にも損をしているのだ。
では理郎的で完全なブレーキとは何だ? 

後半に続くのだ。

ブラックバス、食えんのか!

Catch & Eat を志す今年のコロタ。
本当に食えるの?と言う方にご紹介。

まずはレストラン。有名なのは芦ノ湖の「おおば」と琵琶湖の「にほのうみ」。
湖尻にある「おおば」はかなり昔(30年以上)からバス定食を出していた。ブラックバスや ギルをフライにした定食。言われなければ普通の白身魚のフライだと思う。ただお値段が高めなんだよねぇ。ワカサギ定食より高い。材料費はタダ同然だと思うのだが、調理に手間が掛かるのかなぁ。

琵琶湖博物館の中にある「にほのうみ」では、バスもギルもアメリカナマズも天ぷらにして食べられる。まだ行ったことはないが、琵琶湖のバスの天ぷらかぁ。匂いヌキに何かやって調理しているのかな?ちなみにバス料理は要予約になっている。
ここは美味しい云々よりも外来魚駆除のプロパガンダ的に出しているのだろう。でも取ったら食う、は何の問題もないと思うよ。実際、アメリカじゃバスもギルもナマズもみ~んな普通に食べている。と言うか、リリースするも食べるも釣り人の自由だ。俺がかつて住んでいたカリフォルニアのCrystal Lakeでトラウトをリリースする人も、Irvine LakeでバスをBBQする人もいた。Cath & Releace がゲームフィッシングの鉄則だなんて誰も思っていないよ。

レストランじゃなく、釣り人は自分で捌け!と言うのが、「健啖隊」。好きだなぁ、こういう人。愛猫ニャゴラとの魚を巡る争い見ものだよ。

バス料理を出すレストランは他にもあるだろう。「在来種保護、釣り団体はどう考えている?」でも書いたが、外来魚再リリース禁止の湖なら、そこでバス料理を出したら?消費もされるし、釣り人に意外なおいしさを紹介できる。そういう地道な活動の方が、回りまわって在来種保護にも釣り振興にも繋がると考えるよ。

在来種保護、釣り団体はどう考えている?

在来種保護のためにバサーができること」から引き続きのテーマである。釣り団体のスタンスを探ってみよう。

これがまあ、ボンクラの集まりとしか思えない。まずはおなじみJB:日本バスプロ協会。NBC:日本バスクラブも同じ穴の狢。日本のバスフィッシングを統括する団体の長が創立以来30年以上も変わっていないという事自体が、団体の有り様としては極めて異常なのだが、そのスタンスがまた怪しい。その会長がご存知の方も多いだろうが山下茂。河口湖のホテルオーナーから身を起こし、今やバス団体、釣りガイド会社、バスプロ育成学校まで手掛けるバス界のドン。山下の悪い噂には事欠かないのだが、それは別の場で。その山下のJB会長としてのコメントがJBのHPに載っているので、ご興味あればこちらへ。そのコメントを読むだけで、外来魚問題や再リリースに対するダッチロールぶりが見て取れる。

境界線は2005年6月、外来生物法施行日だ。それまでは、まあ立場上当然といえばそれまでだが外来生物法断固反対!バスは大事な資源と声高に叫んでいた。さすがに法施行後は、団体としてはそれに従うことを表明しているし、実際に琵琶湖でのトーナメントは再リリースを(表立っては)行っていないようだ。これも当然と言えば当然。
NBCチャプターは?よく分からない。相模湖津久井湖の東京チャプターでのトーナメントルールには、リリースについて明言していない。琵琶湖戦では明確に全バスのキープをうたっているんだけどね。統一性がない。と言うか、本音は再リリースしたくないのだ。神奈川県は芦ノ湖以外はリリース禁止だよ。

一方、吉田幸二をリーダーとする霞が浦のWBS。ここははっきり過ぎるくらいはっきりしている。バスは大事に再リリース。茨城県が未だ再リリースを禁止していないという事実に助けられているが、吉田の姿勢はぶれていない。でも県がリリース禁止に動いたらどうするか、動静を注目しよう。
吉田の目の前で、バスは持って帰って食べると言ったら、どう反応するのかな?犬の餌にすると言ったら?俺的には大いにありなのだがね。

そして余りにも愚かしいのが全日本釣り団体協議会(全釣り協)。バス・ギルの負の側面は過小評価し、釣り資源としての外来種をことさらに持ち上げる。彼等の目指す処は「ゾーニング」。釣り上げたバスは生きたまま隔離して、認可されたバスポンドに囲い込むと。誰が?アンタら金を出すの?どこに囲い込むの?そして何より、釣り人の釣ったバス程度で、外来種根絶ができると思っているの?
多分できないだろうことは全釣り協も分かっている。分かっちゃいるが、何かポーズを決めたいのだ。

ちなみに2018年現在、外来魚の再リリースを禁止しているのは以下の自治体。
 岩手、秋田、宮城、新潟、栃木、群馬、埼玉、長野、山梨、神奈川、滋賀、鳥取、広島、佐賀
ただし野尻湖、河口湖、山中湖、西湖、芦ノ湖を除く。

おもしろいね。除外湖のほとんどは同時にワーム禁止でもある。食ったらうまそうなバスのいる湖だけが再リリースOKなんだ。だったら積極的に食べることを推奨したら?湖畔のレストランでバス料理を出せば、釣り人もその味を理解するでしょ。美味しいんだって、マジに。何でアユやイワナは釣って食べるのに、バスは変な目で見るの?ゲームフィッシュだからとJBやWBCが食用反対(どこにもそうは書いていないが)をうたっているのなら、それは大間違いだ。
燃やすな。肥料になんかするな。食え!

当分は続くと思われる外来魚問題とその議論。もう少し進めてみよう。

在来種保護のためにバサーができること

バスブログなのに、バスブログサイトなのに敢えて書く。
我々バサーは日本在来種保護のために何をなすべきか?
前回投稿した「27. 釣りと駆除事業から考える琵琶湖の外来魚問題」に引き続き考えてみたい。

日本の各地でモロコやタナゴが減少したのは、外来種が原因の全てではない事は、「19.霞が浦北浦における過去20年間の水産有用資源減少要因 に関する考察 - 2」でも紹介した通り。ただし「すべてではないが大きく関与している」こともまた事実。バスとギルがいなければ、これほどまで極端に在来種が姿を消す事はなかっただろう。しかし今は、現に日本の各地にブラックバスとブルーギルは生息し、恐らく今後、根絶するなどと言う事は不可能であろう。
ならば放っておいていいのか。ましてや違法放流を続けて、まだ全面的に拡大していない北海道などにもバスを居つかせていいのか。そんなことはないだろう。何らかの方法でこのスパイラルを止める。少なくともこれ以上の拡大を止めることを考えるべきであろう。どうやって?

私のスタンスは過去に述べた通り。
違法放流には断固反対する。そしてバスを無駄に殺すことはしない。
なんとも日和見な意見と言えばそれまでだが、「生命の尊厳」などという言葉を思い出してみても、私的にはそれしかとる道はない。無駄に殺さなければいいのか?YES、魚の命を活かすのなら、即ちおいしく頂くのなら大賛成。百歩(いや数歩だな)譲って、他の動物が食すのでも問題ななかろう。実際、釣れたギルを近くに寄って来た猫や水鳥に上げたりしている。あのトゲトゲの魚を器用に食べている。
じゃあバスも食べればいいじゃん。そう言われますかね。食べますよ。美味しそうなバスなら。芦ノ湖のバスは十分食べられる。バター焼きやフライなら文句なし。やはり水がいいからね。実際、湖畔のレストランではブラックバス定食なんか出している店もある。
では榛名湖のバスは?ダメだった。水はいいのに、匂いがひどい。なぜか?ワームです。ほとんどのバスは腹の中にワームを溜めていて、恐らくこれが匂いを放つのだろう。

そう、これが私の提案1号。
バスを食おう!
ただし上述の通りワームを食ったバスは匂う。ならば、
・水のいい湖はワーム禁止にする
バスが世代交代するのにそんなに時間は掛からない。おそらく5年程度。それ以降のバスは美味しく食べられるはずだ。ならば榛名湖、富士五湖、裏磐梯等の湖ではソフトベイト全面禁止にする。漁業権云々の問題があるのなら、芦ノ湖同様に入漁料を取ってそれを設定すればよい。やる気ならすぐにできる。釣り人ばかりじゃなく、商品としても流通できるかもしれない。「27. 釣りと駆除事業から考える琵琶湖の外来魚問題」で紹介した通り、現在の琵琶湖の全漁獲量の80%が外来魚であり、それらはほとんど焼却処分されているという現実の、なんと哀しい事か。これが食べられる、商品になるとなれば、漁民にもバサーにも社会的にもメリット大だ
では個人ベースではお前は何をするのか? 分かりました。宣言しましょう。
「2018年以降、私はワームを使いません!」
ハードベイト・オンリーで勝負します! 少なくとも、バスが容易に呑み込んでしまうようなフィネスなワームは使わない、絶対に!(ちょっと中途半端な宣言だなぁ)

霞や印旛沼は?う~ん、今更あの水質では釣った魚が食べられるのか疑問だが、個人的にはワーム禁止に賛成する。何度も言うがバス釣りはもっと難しくていいんだ。霞産のシラウオやワカサギを問題なく食べているんだから、バスも食えるようになるかな?

27. 釣りと駆除事業から考える琵琶湖の外来魚問題

  (山内(兵庫六甲農業協同組合)ら;水資源環境研究 Vol.26,1 2013 pp1~6)


 前回の琵琶湖における釣り有料化の議論に引き続き、再び琵琶湖における外来魚問題について考える。山内らは滋賀県の琵琶湖レ ジャー利用適正化条例施行から10年を経過した2012年に、外来魚駆除事業の実態を再確認すると共に、地域住民、バスアングラーへの聞き取り調査を実施し、琵琶湖における外来魚問題について考察した。

 滋賀県は、外来魚対策として琵琶湖レジャー条例により外来魚のリリースを禁止しており、その一環として、釣った外来魚をリリースしないようにするために、湖岸には外来魚の回収ボックス・回収いけすを設置している。また、滋賀県では漁協と共同で定置網による捕獲や、2012年度からは電気ショッカーによる駆除も導入されている(2012年7月8日産経ニュース記事より)。さらに、NPO団体や業界団体による、釣り大会形式の駆除活動も盛んに行われている。そのうちの一つである「外来魚(有効利用)釣り大会」は、滋賀県と日本釣振興会滋賀県支部が共同で主催する地域住民参加型の外来魚駆除イベントである。これは、琵琶湖レジャー条例に対して釣り人の反対意見が多かったものの、釣り人も琵琶湖の環境を保護するために施行されたレジャー条例に協力する義務と責任があるとし、釣り人側も条例に協力していることを公に認知してもらうために行っている。イベントは、琵琶湖において外来魚の中でも生息数が多いとされているブルーギルの駆除に特化した取り組みとなっている。図2に示されるように、ブルーギルは琵琶湖に生息する外来魚の大部分を占めており、ゲームフィッシュとして狙う釣り人がブラックバスのように多くないため、回収ボックス・いけすによる駆除も期待できないほか、在来種・外来種を問わず卵や仔稚魚を捕食する雑食性であるため問題視されている。しかしながら、ブルーギルは比較的容易に釣れる魚であることから、子供からお年寄りまで楽しみながら気軽に参加できるため、釣り大会形式の外来魚駆除活動として、ブルーギルを中心に駆除することは得策とされている。

 さあ、ここまでの議論で違和感を感じた処は?まずは「釣り人もレジャー条例に協力する義務と責任があるとし、釣り人側も条例に協力していることを公に認知してもらうために行っている。」のくだり。悪法だろうが良法だろうが、良識ある国民としては法や条例に従う義務があることは周知の通り。「悪法だろうが」が問題なんだけどね。しかし日本はイスラムや北朝鮮とは違うんだ。悪法は悪法だと正々堂々と議論すべきだ。これについては後段で論じよう。
 もう一つ意外なのが、外来魚駆除イベントの対象がブルーギルであったこと。著者も述べているように、実は在来種への影響はブラックバスよりもブルーギルの方が深刻なのかも知れないが、行政の意図するプロパガンダにはならないよね。それともバス釣り業界への忖度なのかな?
 論文に戻ろう。 


 また、2012年11月9日に実施した、琵琶湖南湖のA漁業協同組合への聞き取りによれば、滋賀県が同組合に対して、漁業被害に対する補助金として、駆除した外来魚1㎏あたりに300円を支給している。表1に示されるように、2011年の漁協の漁獲高に占める外来魚の割合は4割以上に達し、漁業者はこの補助金で生活が成り立っているという。漁業者は、以前のように琵琶湖の在来種のみで生活に必要な収入を得ることは難しく、この補助金がなければ生活していくことが困難な状況となっている。

表1

 う~ん、噂には聞いていたがこれほどとは・・・。漁業収入の約半分は外来魚駆除の助成金だったんだ。フナ、鰻以下は金額にして2%以下だぜ。衝撃的事実だな。これに対する漁業者の生の声が意外にも本論文には載っていない。

  また、ブラックバスを狙った釣り人の増加により、ルアーや釣り糸といったゴミが捨てられるほか、マナーを守らない釣り人が地元との軋轢を生み、社会問題にもなった(2012年9月9日における琵琶湖を戻す会4)への聞き取りより)。
 こうした文化への影響や社会問題に対して、地域住民自身が気付きにくくなっていることが滋賀県によって指摘さ れている。これには、滋賀県外から移住してきた住民が多く存在することや、社会やライフスタイルの変化に伴い、琵琶湖と人とのつながりが希薄になっていることのほか、水辺に近づくことが危険とされている最近の社会的風潮も原因とされている。
 しかし、外来魚の侵入による在来種への悪影響が数多く報告されている中、水域に外来魚が生息しているにも拘らず、在来種の繁殖が確認されている例がある。滋賀県の西の湖では、外来魚の生息密度が高いのにも拘らず、多様な在来種の繁殖が確認されており、繁殖に適した地形環境や、水辺の生態系が整っていることが条件とされている(藤田ほか2009)。また、山梨県の山中湖では、ブラックバスを「おおくちばす漁業」による漁業権魚種として認定し、放流しているもこれについてはのの、在来種の繁殖が確認されている。むしろ捕食されるはずのワカサギの個体数が増えすぎ、個体の委縮化が進んだため、毎年行なっているワカサギの放流の量を減らす方針である。在来種の繁殖との強い関係性をもつのは、良好な水質ではないかと指摘する漁業者の意見もある(2012年9月12日における山梨県河口湖漁業協同組合への聞き取りによる)。
 以上から、外来魚が生息している水域でも、環境が整えば在来種の繁殖が不可能ではないと考えられる。また、在来種の減少には水質悪化による影響も大きいものと考えることができる。そのため、従来からの外来魚駆除に加え、在来種の生息環境の保全や水質の改善も並行して行うことによって、在来種繁殖において更なる効果をあげることが期待できると思われる。

 この辺の議論は以前に紹介した「18.霞が浦北浦における過去20年間の水産有用資源減少要因 に関する考察」でも述べた通り。何を今さらの感があるが、広く承知してもらう事に異議はない。
 筆者は引き続き外来魚を釣りに来る釣り人の聞き取り調査を行った。

 琵琶湖レジャー条例が施行されてから約10年を迎えた今日において、釣り人の条例に対する非協力的傾向が想定される中、問題の当事者でもある釣り人の意識や、釣り人が外来魚駆除に協力しているのかを確認する必要があると考える。さらに、地域住民の水辺離れも指摘されているなかで、外来魚問題のより効果的な解決策を導くためには、外来魚対策に関する地域住民の意識も明らかにする必要があると考える。
そこで、実際に地域住民に対して、2012年6月17日に行われた外来魚有効利用釣り大会での一般の参加者16名 に対して聞き取りを行った(表2)。また、釣り人に対しては、2012年7月22日に滋賀県大津市、草津市の湖岸で主にバス釣りを行っている釣り人28名に対して、筆者を含む学生4名で聞き取りを行った(表3)。
 外来魚有効利用釣り大会は、滋賀県と日本釣振興会滋賀 県支部が主催するイベントである。当日の参加者のうち約 9割は滋賀県内在住者で、初めて駆除イベントに参加した人もいれば、他の団体が主催する駆除イベントに参加している人もいるなど、バラつきが見られた。また、参加者の 多くは子供や孫の通う小学校で配布されたチラシによってイベントを知った人が多く、聞き取り対象者に家族連れが多かったことの理由ではないかと考えられる。外来魚に対するイメージを尋ねたところ、ほとんどの回答者が「悪い」と答えた。その理由の多くが、在来の魚を捕食するというものであった。イベントの主催者については、ほとんどが知らないと回答した。イベントの感想については、全員が好意的な意見で、今後も是非参加したいと答えた。

 これは想定内の結果。ブルーギルを対象とする「外来魚有効利用釣り大会」と称したイベントへの参加者の意見としては、至極まっとうだろう。続いてバスマンの意見聴取を行った。

 この日行った聞き取りの対象者の28名のうち、17名が県外からの釣り人であり、主に京都府、大阪府、愛知県、三重県からブラックバスを釣りに訪れていた。琵琶湖で釣りをする頻度は、週1〜月1回など、バラつきがみられたが、県外から来ている釣り人は、月1回程度の頻度がもっとも多かった。条例によるリリース禁止については全員が認識し、必要性も理解していたが、キャッチ&リリースが主流とされているバス釣りにおいて、釣ったブラックバスを回収ボックスへ入れて殺すことへの抵抗から、リリースを行っている釣り人が半数以上いた。
 以上から、リリース禁止条例自体に対しては賛成で、協力しなければならないと考えている釣り人もいるが、実際にリリース禁止に協力している釣り人は多くないことが確認できた。その理由として、一般的にバス釣りにおいてキャッチ&リリースがルールとされているほか、釣った外来魚を殺すことへの抵抗が大きいことが考えられる。また、外来魚駆除のイベントについての認知はされているものの、実際に参加している人がいないことや、釣振興会の認知度が低いことも伺えた。

 ここ、どうなの?みんなはキャッチ&リリースがバス釣りのルールだからバスを殺さないの?バス以外の魚ならハゼでも小メジナでも陸におっぽり投げて殺すの?違うでしょ。生き物だからだよね。生きているものを何の理由もなく、即ち食べるでも食べさせるでも役に立てるでもなく無駄に殺すなんてことをしたくないからだよね。なんでそこが分からないのかな。
 結論を聞こう。


 現代の日本においては、外来魚問題に対する認識は高まり、小規模な河川や湖沼における外来魚駆除については、ある程度の成果はあがってきていると思われる。しかし、琵琶湖については、日本最大の面積を有するため、県が目指す外来魚の根絶は不可能である。だが、根絶は不可能であっても、繁殖を抑制する外来魚の駆除や条例によるリリース禁止は非常に重要であり、今後も琵琶湖の生態系を維持していく上では欠かすことができない取り組みである。

 これは本当にそうなのか?前段で環境改良こそが在来種を増やす有効な手段だと紹介していたのは、どこへ行った?そもそも釣り人の釣った魚程度の量で、抑制に有効な手段となり得るのか、検証が必要だろう。

 実際に外来魚を釣って楽しむのは釣り人自身である。その真偽が定かではないとされているものの、外来魚の生息域拡大は釣り人の不正放流が原因とされている。湖岸のゴミ問題やマナーを巡るトラブルといった問題を起こしてきたのも、一部とはいえ釣り人であることは間違いない。ブラックバスやブルーギルといった外来魚が水域にいることによって利益を受けるのは、釣り具メーカーやレンタルボート店、フィッシングガイドといった釣り関連業界である。業界団体として、こうしたイメージを改善するために外来魚有効利用釣り大会などの駆除イベントを実施しているものの、イベントの参加者は主催者が誰かといったことは気にしていなかった。そこで、主催者が誰であるか参加者に一目でわかるように、PRの方法を工夫する必要があると考える。 また、少数の心ない釣り人の行動は、ブラックバス釣りを行う釣り人全体のイメージダウンにつながるため、業界団体としての取り組みに加え、琵琶湖で釣りを行う全ての人の意識を変えていくことが重要であると考えられる。
 なお、釣り人の外来魚問題に対する意識が高いことからも、生きたまま回収するいけすを湖岸に増設すれば、生き物を殺すことへの抵抗が軽減されるため、リリース禁止にむけてさらなる協力を促すことが可能ではないかと考えられる。また、影響力の強いバスプロらによって、琵琶湖の環境や生態系の保全を尊重するようなバスフィッシングのルールが作られ、それが実践されれば、釣り人側の社会貢献として広く世間に認知され、一般の釣り人の意識をも変えることができるのではないかと思われる。
 一方で、子供や孫の参加が動機となって外来魚駆除イベントに参加していた地域住民は、外来魚問題に対する認識度が高いことが聞き取り調査から伺うことができた。子供からお年寄りまで気軽に参加でき、楽しみながら行える地域住民参加型の釣り大会形式の外来魚駆除イベントは、地域住民が本来身近である水辺に目を向ける機会となり、琵琶湖の生態系や環境に対する問題意識も芽生えることから、外来魚の駆除を促進する上で有効といえる。このイベントは、簡単に釣れ、かつ生息数も多いとされるブルーギルの駆除に特化した取り組みであり、琵琶湖の生態系を維持していく上でも有効であると考える。

 釣り人自身の引き起こすゴミ投棄等の問題については、全面的に賛同せざるを得ない。これは前回の「琵琶湖のバス釣り有料化?」で述べた通り、厳罰に処してでもやめさせるべきだ。
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