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プロフィール

ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

こんな時こそロッキンチェアフィッシング! (Vol.2)

Vol. 1雄蛇ヶ池へのロッキンチェアフィッシングを始めたが、まだ何も決まってはいない。先に進もう。
季節は6月初旬、梅雨入り目前。湖は既に初夏の雰囲気だ。特に2020年は暖冬で全国的に湖の季節進行が早い。要は水温が高めで推移している。バスはほぼスポーニングを終え、体力の回復を待っている状態だろう。ならば彼らはスポーニングエリアの周辺で、身をひそめる場所のあるエリアにいるに違いない。

では雄蛇ヶ池のスポーニングエリアはどこで、ポストスポーニングのポイントはどこか?
雄蛇ヶ池ほどのメジャーレイクなら、ポイント解説は山ほど出ているのでそれを見れば答えは一発で分かる。が、それではロッキンチェアフィッシングにならんのだよ。現地に行かず、現地情報も一切見ずに戦略を練る。そして釣り当日のあらゆる条件を仮想して、釣りのタクティクスを構築する。それこそがロッキンチェアフィッシングの面白さなのだ。

改めて地図と航空写真を見てみよう。
写真

お馴染みのGoogle Map でもよいが、Yahoo Mapだと以下の地形図が手に入る。これがとても重宝だ。

地形図

Vol.1 でも述べたように雄蛇ヶ池は房総半島の付け根、東京湾側と九十九里側を分ける分水嶺の上に位置していて、地形図上では大きな流入河川はないようだ。それでも内養安寺地域の雨水は雄蛇ヶ池に流れ込むしかない地形なので、明瞭な流入河川はないものの伏流水として雄蛇ヶ池に注いでいるものと思われる。ここは一つ、考える上でキーになる。
ただし水底面の状態を推定すれば、全体的に浅い雄蛇ヶ池の中でも岸からだらだらと遠浅なシャローが続き、しかも底面は泥土なのではないか。その点はスポーニングには適さない。プリやポストの季節のフィーディングエリアとしては大いに期待できると読んだ。
そして、浅いシャロー、風を避けられるワンド、伏流水の存在(の可能性)、という条件から、夏季には一大べジテーションエリアになる事が推定できる(ソウギョの食害が収まっていれば。。。)。リリーパッドを打ち抜くようなゲームをしているバサーも多い事だろう。

しかし、「32.真夏のベジテーション攻略法は大間違いだった!」で紹介したように、そこにはバスはいないと言う可能性も考えておこう。べジテーションの下は酸欠状態になるのだ。

ではどこを狙う? 地形図から見ると南側の大きなワンドにはシャローが広がり、底面は泥土と推定される。バスがスポーニングエリアに選ぶだろうか? ならば北側はどうか。北側はほぼまっすぐな湖岸に山地が迫る。地形的にはこのエリアはハードボトムではないか?そして航空写真では大きなインレットは確認できないが、山からの小さな流入はいくつかあるはずだ。小さなワンドを伴って。

まずはこのスポットを狙いたい。
6月5日現在、千葉県では10日前の5月26日から過去1週間は梅雨のような雨が続いたが、この1週間は雨は降っておらず、最高気温25℃以上の夏日が続く。雄蛇ヶ池北側の小さな山からの雨水はもう尽きただろうが、そろそろバスにとっての適水温を超える頃だし、北面のシェードとブレイク、インレット筋に身を潜めてベイトを待っているはずだ。
午前中はここでいい。小さなインレット跡、岬やワンドを全てチェックだ。

午後は? 前出の、「32.真夏のベジテーション攻略法は大間違いだった!」の通り、ウィードエリアに狙いを切り替えよう。リリパッドだけでなく、水中に沈むウィードも夜間は酸素を吸収し、水中の溶存酸素量を減少させる。朝一でウィード内を狙うのは、実は理にかなってはいない。
午後の日差しを受ければ、もちろんそこは魚に絶好の環境となる。ウィードを狙うのは午後だ。

リリパッド? 今の季節の南風では私は狙わない。北風が吹いてリリパッドの北縁に風が当たれば、縁を狙おう。真ん中は無視だ。
前日にでも雨が降って伏流水が期待できれば、ワンド最奥までボートを漕ぎ進めるかもしれない。あとはパッドの密度と水深を見極めながら臨機応変に。

以上が地形図と気象情報を元に立てたタクティクスだ。なので実際の、雄蛇ヶ池がどうなのか、近頃の釣りの状況がどうなのかは全く知らない。
でも面白いでしょ? いろいろな事を調べて考えるだけでも立派な釣り、これぞロッキンチェアフィッシングなのだ。
さあ、あなたも今日からロッキングチェアアングラー!

こんな時こそロッキンチェアフィッシング! (Vol.1)

自粛自粛自粛!
いつ行っても大きな湖にポツンポツンとしかボートの浮いていない津久井湖の沼本ボートも、このご時世で休業中。いや、海だろうが川だろうがどこもかしこもだ。津久井湖なんて一番近くで釣っているボートまで300mは離れている。これでウィルスを移してみろってんだ!
などと吠えたところで仕方がない。これでノコノコ出掛ける奴は、休業要請を破って営業しているパチンコ屋に押し寄せる中毒患者と同じだと思おう。ジョーシキ的な大人はStay Homeなのだよ。
ならば正しい大人のバサーはどうすればいいのか。お教えしよう。

こんな時こそロッキンチェアフィッシングだ。

バスフィッシングは頭脳のスポーツ。いつも言いているよね。それを突き詰めれば湖に行かなくたって結構楽しめるのだよ。ロッドもリールもルアーもなくたって、大いに楽しめるのだよ。
例えば例えば。。。

今日は雄蛇ヶ池に出掛けるとしよう。千葉のメジャースポットの一つである雄蛇ヶ池は東金市に位置する湖。私は50年近くも前にヘラブナ釣りに行ったきりだ。もう全く覚えていない。今回はここに決めよう。
まずは地形だ。
Map.jpg

雄蛇ヶ池は面積25万㎡、周囲4.5kmの農業用貯水池。最深部で水深4m、地図で分かる通り、房総半島の付け根に位置し、東京湾と九十九里浜との分水嶺にあたる高台にある。標高は15m、流出する北幸谷川から真亀川を経由し、九十九里の河口まで約12kmだ。高台の上にあり地図上では大きな流入河川は確認できないが、地形から見て東側から南に何本かのインレットがあるはずだ。そして東側に農業用水路へ続く水門がある。

そしてこの湖は人間に翻弄され続けているのだ。私の記憶する雄蛇ヶ池は、石積みの護岸に釣り座を構えて20尺近い長竿でヘラブナを狙ったこと。それがたしか1975年くらい。その頃の雄蛇ヶ池は入り江と言う入り江はリリーパッドに覆われていた。バスなんてまだほとんどいなかったと思う(放流されたのは1971年という記録もある)。当時は外来生物法もないので放流は違法でも何でもないが、生態系などあまり考慮せずに放流したのだろう。
その後1980年代に、雄蛇ヶ池は広がりすぎたリリーパッド除去を目的としてソウギョを放流する。するとリリーパッドを始めとする水草は激減。そこに棲む小魚は減り、それを食していたバスも減った。しばらくするとまた水草が繁茂し、またまた2006年にソウギョを追加放流する。
何をやっているんだか。。。人間の愚かさの象徴のような湖なのだ。

そこは今回の主題ではないのでこのくらいにして、肝心のロッキンチェアフィッシングに出掛けよう。
平地にある湖だと周囲の農耕状態や町の下水、工場排水等をチェックしてインレットの良し悪し、狙い時期等を推察するのだが、雄蛇ヶ池の場合、それらを経由するインレットはなさそうだ。すなわち水は置換率が低く淀んでいる。当然、水質は冨栄養。夏にはアオコに悩まされることだろう。

ちなみにもしも雄蛇ヶ池が東金市の真ん中にあり、農業用水が流れ込んだり、町の下水が流れ込んだりするような場所にあったらどうするか。私は市のHPから農業の状況や上下水道の情報を仕入れる。例えば東金市役所のHPを見ると、市の人口は53000人、うち1次産業従事者は1600人。農耕面積は23万aで、田が18万a、畑が3.6万aとなっている。Google Mapを見ても御蛇ヶ池周辺には水田が広がっていて、ここに雄蛇ヶ池の水が供給されているのだろう。
逆に御蛇ヶ池にこの田畑の水が流れ込んでいるとしたら、調査する項目が一気に増える。何を植えているのか。その栽培、収穫の時期はいつか。水田ならば代掻きはいつか、水抜きはいつか。今年の冬は雪が多かったか。去年の秋の台風はどうだったか。夏の暑さはどうだったか。梅雨の雨量はどんなだったか・・・
これらをかき集めて仮説を立てる。例えば、
・去年の夏は異常な暑さで、田畑は害虫に悩まされただろう。すると田畑では農薬を多く使ったはず。そして台風による雨も少なく、この春の雨によりそれが一気に湖に流れ込んだ可能性が高い。
あるいは別の年なら、
・去年は雨が多く、梅雨時も台風シーズンも異常なほどの雨量だった。通常は町の下水で淀んでいた流入河川の水質はよかったはずだ。そこへこの春の少雨。湖のインレット付近は水底の状態は良く、水の動きも緩い。
などなど・・・

要は妄想を膨らますのだ。
長くなったので後編に続くのだ・・・

津久井湖惨敗の敗因を探る

13日の金曜日、コロナ禍でジェイソンさえも活動を自粛した呪いであろうか、
絶好のコンディションの津久井湖でオデコを食らった。正確には仔バス1尾。しかし気温20℃、水温12℃、適度な南風、増水したワンド、と言う絶好のコンディションにあってはオデコに等しい。惨敗だ。コテンパンだ。

当日の様子は前編をご覧いただくとして、ここではその敗因を深堀していこう。
・何を読み間違えたか。
・どう釣り損なったか。
・何が足りなかったのか。


結論から言えばバスは見つけ出せていた。しかし食わせられなかった。
前編でも書いたように当日の狙いは狙うならワンドの奥および島周りのシャローだった。冬の冷え込みの浅かった今年の水温は、例年に比べて冬の最低水温が2℃以上高かった。現在の水温は早や4月中旬並み。バスの暦も1か月前倒しされているはずだ。すなわちバス達はもうスポーニングを意識してシャローに出ている。水温の変化等によりベイトを追うスイッチが入るはず。ならば水深2m以浅の水草の中から、急に増水した水面を意識している。あるいはより浅い岸沿いのストラクチャーに身を寄せている。

その読みは当たっていた。2mラインで仔バスを掛け、40cmクラスのチェイスもあった。そして何より島のブッシュに潜む50upを目撃しアプローチした。スレ掛かりのバスもあった。
バスはそこにいたのだ。
しかし食わせられない。

その象徴的な場面はやはり50upとのやり取りだ。振り返ろう。
ヤツは上からブッシュが覆いかぶさる島の岩盤際にいた。水深30cm、ゴロタ石の底面、ブッシュは岸から2~3mは伸びている。これが非常に厄介。水草ではない。枝だ。それも水底に沈んだ枯れて何年も経つ木ではない。言わば新鮮なのだ。するとどうなるか。ゴツゴツと折れ曲がり、節々がささくれている。つまりラインが容易に絡みつく。ただでさえルアーを繰り込む隙間がないのに、ラインが枝に触れただけで絡みつく。

プランではハードルアーをメインに据えていたのだが、さすがにここはワームの出番。クローを軽めのテキサスに組んで枝の隙間から落とし込もうとした。が、実際に狙おうとすると、とても無理。少し狙い場所をずらし、ヤツの目線の先のちょっとだけ隙間のある地点の岸に当てて水面に落とす。軽めのシェイク、小さなジャーク、長めのステイ。
振り向かない。もっとタイトに攻めないとだめだ。
ヤツの前に戻って、リスクは承知でダイレクトに狙おうとした。スピニングに持ち替え、ノーシンカーのパドルを送り込もうと試みた。直線的なルートはない。あるとすれば上からチョウチンだ。フリッピングで上の枝から落とし込むと、、、ラインが枝に絡まった。巻かれた訳ではない。単に擦れただけ。それでもカサカサしたこの枝にPEラインは絡みついた。

The End....
当然、50up君は砂塵を上げて逃げて行った。

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(木の上に打ち揚げられたボートが何物かを語る・・・)

ここでの問題点は大きく分けて2つ。一つはテクニカルなスキル。それも2つに分けられて、一つはもちろんキャッスティング。あの絡み合った枝の奥の奥にルアーを送り込むスキルは私にはない。と言うか、できるのかな?あるとすれば私が試みたような上からのチョウチン釣りくらいしか思い浮かばない。バックスライドなんてせいぜい数10cmでしょ。2mはスライドしてくれないと、あそこには届かない。スキッピング?無理無理。
もう一つは操船スキルだ。風はそこそこあった。3~5m程度か。この風にハンドエレキ搭載のレンタルボートがあおられる。大場所ならいざ知らず、「そこにいるバスにこの枝の隙間からルアーを送り込む」には「ここ」しかない。その「ここ」にボートを止めておけないのだ。フットだともう少しコントローラブルなのだろうが、私のハンド操作術ではあれよあれよと流される。

大きく分けた2つ目の問題点はタックルだ。今回で言えばラインだ。
今回のプランではハードルアーに重点を置いたので持ち込んだのは、
①スピナベメインのクランキングロッド+カルカッタ+14lbナイロン
②ジャークベイト、サーフェースプラグ用のショートロッド+ABU4600+8lbナイロン
③ラバジ,チャターベイト用6ft+ABU4600+12lbフロロ
④ワーム用スピニングロッド+チームダイワS+16lbPE

なのでノーシンカーには④を使用した。しかし前述の通りここのブッシュをPEで狙うのは非常に困難。かと言って細いナイロンではたとえバスを掛けられたとしても、ブッシュから50upを引き出す事は難しい。
よりヘビーなタックルが必要だった。6.6ftのフリッピングロッドに20lbナイロンを巻いたベイトリール。ノーシンカーは諦めて軽めのテキサスで上から何とかルアーを落とし込み、じっとバスが振り向くのを待つ。そんなところか。

バックスライドってもっと距離が稼げないのかな?
引いてルアーを上に上げ、フリーフォールで奥に泳いでいく。風上に進むヨットの要領でしょ。
理論的にはできるよ。真面目に考えてみようかな。

バスにオデコはない。釣るか学ぶかだ・・・

NHKの「奇跡のレッスン」をご存知か。毎回、スポーツのレジェンドが子供達を指導する。これが我々大人たちにとっても深~いのだ。1か月ほど前に放送されたのはテニスのサーシャ・バイン。ご存知、大坂なおみをトップスターに押し上げたコーチだ。彼が大阪の高校テニス部を指導した時に言った言葉。
「試合に負けはない。勝つか学ぶかだ。」

さすが。ポテンシャルは十分なのにメンタルが弱くてくすぶっていた大坂を、1年足らずで全米を取るまでに成長させた名コーチのいう事は違う。
トーマス・エジソンも電球の開発で何度も失敗していた事を新聞記者に質問された時、
「私は実験に失敗した事など一度もない。この材料では点灯しないという実験を100通りも繰り返していただけだ。」
と答えている。そしてアインシュタインも言う。
「失敗したことのない人間とは、何も挑戦したことのない人間である。」


「何をグダグダ言ってるんだ。要はオデコ食らったんだろ?」
・・・・・・
そうとも言う。が、フーテンの寅は言う。
「言っちゃったね。それを言っちゃあお仕舞よ。」

時は3月13日。コロナの影響でジェイソンさえ活動を自粛するとの声明を出した13日の金曜日、あろうことか津久井湖に出掛けた。悪い外来魚をお仕置きしようと。。。
相模地方はここ3日間は春めいたいい天気。この日も朝から穏やかで最高気温は20℃。風は午前中は穏やか。午後から風が強まったが、気温の高い今日なら大歓迎だ。
宮ケ瀬ダムからは3t/s放流。城山ダムは全放流量17t/sと平常運用。結果、3日前のまとまった雨のおかげで水位は微増し、満水から-0.5mとなった。

絶好のバス釣り日和。悪い訳がない!当初のプランはこうだ。
冬の間、冬水位でほぼ満水だった津久井湖は、ここ1か月の雨の少ない間に1.5m減水した。それが3日前の雨と宮ケ瀬の放流により、沼本ワンドには道志川からまとまった水が流れ込み、水位は1m上昇した。道志川に開くワンドの入口付近の水はまだ水温は低いだろう。狙うならワンドの奥、島周りのシャローだ。
一大スポーニングエリアである沼本ワンドにネストを張るには早すぎるが、スポーニングを意識したデカバスはもうワンドに入っている。そして水温の上昇する午後には盛んにベイトを追うだろう。ならば今日はフィネスは要らない。ハードルアー一本勝負!
水草と枯れ木で覆われた浅瀬を攻めるにはスピナーベイトとフローティングミノーだ。強気にジョイクロも追加しよう。爆釣の予感がする。自己ベスト更新かも。。。

さて沼本ボートで親父さんに話を聞くと、一昨日は50upが2本、休校になってヒマな小学生も40upを上げている。ほらぁ絶好のコンディションじゃん。これは行けるぞぉ。
で、プラン通りワンド内を30分ほど撃っていくと、島周りの3mラインでロングAに元気なバスがヒット!難なく抜き上げると25cmのチビ。ほらほら、やっぱりね。津久井でこんなに早くバスをゲットできる事なんてないから。子バスだろうが何だろうが。
俄然やる気を出して同じようなラインをトレースしていく。
1時間、2時間。。。
釣れない。

おかしいなぁ。ちょっと作戦を変えるか。より岸にタイトに近づきブッシュや水草をかき分けるようにルアーを送り込む。
いた。
しかもでかい。50cmは余裕で超えるバスがブッシュの奥、水深ほんの30cmの岸際に貼りついている。しかしあそこにルアーを送り込む手段がない。少し先回りしてルアーを打ち込める位置で待ち伏せていたが、ボートが風で流される。しかもルアーの狙い所はごく限られた1か所だけ。岸にテキサスに組んだクローをぶつけてから水に落とし、シェイクを繰り返したが結局バスは逃げてしまった。

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(この左手のブッシュの奥に奴はいた)


この時の水温は表層、下層とも12℃。ちなみに今年の冬は最低でも水温は最低7.5℃。例年より2℃以上高かった。当然、水の中の春の訪れは早い。12℃と言えば4月中旬の水温だ。だからバスはシャローに出ている。
読みは外れていない。
でも釣れない。

その後も40cmクラスの見えバスにアプローチし、チェイスさせるもヒットに至らず。さらに道志川のワンドへの入口の岬でスピナベにスレ掛かり。
結局、型を見ずに4:30投了。今日の状況でチビバス1匹は私の望んだ結果ではない。オデコに等しい惨敗だ。
帰って来てボート屋の親父さんに聞くと、今日のバサーはあと一人。彼も1匹掛けたもののバラして、結局オデコ。それも手ごたえは大きかったと言う。

バスはいる。その手ごたえはあった。しかも2日前には50upが3本も上がっている。釣れる要素はアリアリだった。
それでも釣れない。なぜ?
これを分析しなければ「学び」はない。失敗を失敗で終わらせてはいけない。次回、じっくりと分析しよう。

与田浦爆釣の原因を分析する

2月22日の与田浦釣行の詳細は「早春の利根川でラパラ爆発!(後編)」の通り。  1時間弱で45,40,40,25にバラシ50なら、近年の利根川流域では爆釣と呼んでもいいでしょ。

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ではなぜこの時、あそこで爆釣したのか?
それを分析し次の釣行に繋げなければ「Smart Fishing」の名が廃る

まずは状況の再確認だ。当日の天気は午前中は曇り、午後から太陽が顔を出し気温が一気に上がった。土浦観測所のデータでは、6時に0.7℃、12時に11.0℃、15時に12.9℃だ。そして風は午前中は0~1.5m/secの北~西北西だったものが、14~16時には2.5m/secの南南東~南東に変わった
気圧はと言えば、朝方に関東上空にあった1022hPaの高気圧が12時に通過し、18時には10124hPaの小さな低気圧に覆われる。翌日には伊豆諸島を998hPaの前線が通過し、所によって小雨が降った。

現地でも当然その変化を体感していた。気温の上昇、日射、南風、すべてが釣りにとっていい方向に変化していた。この変化が大切であり、その変化を受けることができるエリア選択が重要だった。
それはどこか?

土浦観測所では午後は南南東~南東だが、現地での風向は南~西風であった。これは「34.琵琶湖における湖陸風を味方につける」で紹介した湖陸風が吹いていたのかも知れない。なのでこの時はこの南~西風を受けることのできるエリアを選択した。加えて日照による水温上昇の期待できるシャローの北側
午前中はまだディープからバスはさほど動いていないだろうという読みから、横利根川の水深のある流域のブレイクを狙った。気象条件の影響もあっただろうが、全くの No Bite であった。そこに午後からの気象の変化が見られたため、シャロー狙いに大きく戦略を変えたのだ。

そして選択したのは、距離的条件も含めて与田浦。お馴染みの本流筋の千本杭ではない。この状況ならば3つあるワンドの北~東岸だ。広大なシャローは真冬にバスが潜むのには向いていないだろうが、与田浦本流筋からそのエリアまでは100~300m。条件が良ければ十分にバスはマイグレーションしてくる距離だ。
その条件とは?

1) もちろん水温。当日の与田浦ワンドの表層温度は10℃を超えていた。本流筋の流心はおそらく午前中の横利根川程度だろうから、7℃前後か。この差は大きい。優秀なセンサをもつバスは温かな水を求めて移動してくる。
2) クリアな水。与田浦の奥は田畑からの流出水のため濁っている、もっと言えば死んでいる場合が多い。しかしこの冬の少雨のため水の流入はなく、当日の水はこのエリアにしては非常にきれいだった。バスもベイトも寄ってくるだろう。
3) 流れがない。常陸利根水門の水位調整により水門の開閉が繰り返されていると、常陸利根川には流れの強弱が発生し、時間帯によっては水が大いに動く。しかしこの冬は解放のままであり、少雨の影響で水位は最低レベルに留まっており流れは非常に緩い。与田浦にも流れはなく、ワンド奥部の高温水はそこに留まり、本流筋との間でいわば横のサーモクラインができている。

そしてそれらが午後の気象変化により沸き立つように強くなってきたと推測される。まさに千載一遇のチャンスだったのだ。

最後にメソッド。
この状況でダウンショット? ネコリグ? 違うでしょ。今、バスの活性は一気に上がったと推察するのなら、ネチネチとしたスローな釣りは捨てて、早い横の釣りを選択すべきだ。そこはもうバサーの感覚と信念次第。私の選択はラパラ F-7 だった。要はミノーだ。ジャークベイトやペンシルでもよかっただろう。そこはそれこそ感覚と信念だ。

そしてそれらが爆発する。
こんな気持ちのいい釣りは何年振りだ。(悲しいかな・・・)


もちろんそれは与田浦奥に限ったことではなかっただろう。例えば北浦なら最上流の安塚、山田ワンド、小見川閘門利根川サイド、等々。他のバサーのレポートを見ていないが、シャローの北~東岸コーナーをあの時間帯に攻めたバサーにはパラダイスが見えたのではないだろうか。

でも次は全く違うぞ。
 Tomorow is another day.
だからバス釣りはおもしろいんだ。
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