プロフィール

ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から
バスリンク

真夏の利根水系 実釣編:その2

 午前中を小見川閘門で過ごした後は、「真夏の利根水系 戦略を練る」で練った戦略通り、横利根閘門に向かった。しかしもう1点のポイントである[水田から抜かれた水を嫌ったバス]については、横利根までの道すがらチェックしていこう。水田からのインレットが近く、そこを嫌ったバス潜んでいるスポットは? 利根川沿いに上流に向かう途中で、いい処を見つけた。与田浦だ。3つある与田浦の湖の真ん中、十二橋の近い湖の奥に連なる用水と機場を見つけた。車を降りて周囲を見回すと、ここも水田の水は既に抜かれ、与田浦に流れ込む用水の水は白茶色に濁り、閉じられた水門の際にはあぶくも立っている。こりゃやはりインレットはダメだ。
 そしてその水門に隔てられた与田浦の水位は用水側より20cmほど低く、それでもほぼ満水だ。湖の水もマッディではあるが、生命感のある色をしている。水門のすぐ右に小さな船溜まりと指し網。左手に100mも行かない湖のコーナーには葦原が広がり、そこまでの岸壁添いに木杭が等間隔に並んでいる。そして今、葦原の左端では漁船が投網を投げて何物かを採っている。イサザアミかシラウオか、いずれにせよベイトはいるんだ。注文通りのスポットと見た。
 
 狙いは決まった。アプローチは岸壁と杭をスピナベで舐めていき、ピンテールネコでトントンと叩く。すると10分後、葦原の10mほど手前の岸キワキワを、底をするように流していたスピナベにコンッと明確なアタリ。軽く合わせるとロッドに重みが伝わった。バスだ! 難なく手繰り寄せたのは25cmのラージマウス。かわいくても1匹は1匹。(写真はない)

 さらに葦原に近付き、ペンシルを躍らせ、クロウのテキサスを葦奥に打ち込むも、ここは反応なし。それではと先ほど漁船が投網を打っていた葦原の左側に移動し、同様に攻めた。その左手には千本杭状の木杭がずっと続いており、これも魅力があったのだが今日の狙いはそこじゃない。再び葦原の右手に戻った。

 先ほどバスを掛けたポイントよりも葦に近いエリアにカットテールのスナッグレスネコを蠢かせていく。絶対いると信じて。すると程なく、ゴツン!明快過ぎるあたりに大き目の合わせをくれると、スピニングロッドが大きく水面に引きずり込まれた。デカい!引き寄せようとするが動かない。なにっ、何とも鈍重な引きだ。この時点でバスじゃないなと思っていたが、敵は4ポンドに調整したドラグをジリジリと引っ張り出していく。ポンピングしないと寄せられない魚に久しぶりに会った。こうなるともうソウギョでもナマズでもいい。
 そして15分、長いやり取りの末にようやく現れたには案の定ナマズ。それも80cmはある大鯰だ。ネットがあれば上げたのだが、手で触るのも嫌だったので無理を承知でラインを引き上げようとしたらプツン。ナマズ君、ごめんね。口の横幅だけで15cmはあった。掛け値なしで4ポンド以上だったと思うよ。5inのカットテールと比較してみて。

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 その後もしばらく粘り、2回ほどあたりも感じたのだがフッキングに至らず。4時に予定の横利根閘門に移動した。
それまでのポイントではほとんど人に合わなかったのだが、横利根閘門はさすが人気スポット、人だらけだった。ちょっと来たことを後悔したのだが、逆に人が入りにくいスポットにバスが逃げ込んでいる可能性もある。それらを拾っていこう。10m置きに入っているバサーの釣りを見学すると、ほとんどがダウンショット、たまにシャッド。そして釣れている気配はない。一人のあんちゃんに様子を聞くと不機嫌そうに首を横に振る(挨拶くらいできないのかな)。ならばそれ以外を試そう。
 閘門での狙いは芦が背高く茂ったポイントの裏側。逆ウェッピングでラバジを投げ込む。まあ、そう簡単じゃないわな。終日曇りのこの日は夕暮れも早い。少し明るさが落ちて来たところで、沖目のブレイクに狙いを変更して重めのクランクとスピナベを遠投した。底にはいろんなものが絡みついて残っているらしく、2ケもロストしてしまった。もっと表層の攻めで良かったのかも。
 その後、薄暗くなるまで粘ったがノーバイト、ノーライズ、ノーベイト。戦略は外れたのかも知れない。そう言えば2時間ほどの間、閘門は1回も開かれなかった。水流も感じられなかった。それも戦略からは外れていた。

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             (その1 に戻る)

 今回は25cmバスと80cmナマズ(逃げたけど)。ナマズでもあれだけ引いてくれれば楽しいよ。次回はちゃんとランディングネットを持って岸辺に立つことにしよう。

真夏の利根水系 実釣編:その1

 さて曇天の利根水系、午前11時という釣りを舐めた時間に到着したのは計画通りの小見川閘門。お盆の土曜日だと言うのに釣り人は少ない。メジャーなスポットではないという事ね。大いに結構。いつもにようにまずは状況見分。
気温25℃、曇天、北西からの弱風。水温 24.5℃、下がったな。少しマッディだが悪い水色ではない。そして想定通り閘門の利根川側は常陸利根川より水位が高い。4~50cmくらいか。先行者は常陸利根の上流側に2人。
 まずどちらに入るか。常陸利根川の対岸にマリーナがあり、閘門は頻繁に開閉する。現に目の前でバスボートが1艇通過した。水は動いている。地形は?常陸利根川の方は両岸とも護岸、本流との合流部に水草。利根川の方が護岸の長さは短く、やはり本流合流部は広大な水草、そして下流側にワンドがある。地形的には利根川側が魅力だな。惜しむらくは閘門上の橋が仮設の鉄板張りで、車が通るたびに派手に音を立てる。こりゃ魚は近づかないな。ならば利根川サイド下流側のワンドを中心に攻めよう。風が当たるのもありがたい。
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 ワンドにはヘラ座が据えてあり、オダも入っている。岸際の水深は50cm、ほぼ満水だ。作戦としてはヘラ座やオダ廻りをスピナベで叩いてから、ライトテキサス。無反応ならその奥の葦際へスナッグレスにしたネコだ。
・・・早くも1時間経過。う~ん、いつもながら渋いな。いい感じの川相をしているんだがな。
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 と、ここでびっくりの光景を目撃。常陸利根側から閘門を通って来た2台のバスボートが、微速で利根川に出ようとしていた時、その引き波の周りが何やら騒がしい。何だぁありゃぁ?巨大ナブラ!ハヤやウグイじゃない、50cmはあろうかという大きな魚が全部で100匹はいただろうか、ジャンプしまくっている。ボラだ、ボラの大群だ。あんなの初めて見た!第一ここってあんなにボラがいたのかいな。
動画はここをクリック。
https://youtu.be/1LfyXu4ZbA8

 ボラがあんなにいるくらいだからバスもいるはずと見るか。あんなにボラがいたらバスはいないと見るか。俺は後者を取った。で、移動。
 「真夏の利根水系 戦略を練る」でも述べたが、今回のポイントの一つに水田の水抜きがあった。で実際に確かめてみると、やっぱり抜かれている。今週の雨にも関わらずだ。稲穂も既に頭を垂れている段階だ。これは用水には肥料・農薬交じりの嫌な水が流れているな。インレットはだめだ。バスは敬遠して移動するだろう。
 いや待てよ。そいつらはどこに行く?本流や湖に近いインレットにいたバスは、そこに下って身を潜めているんじゃないのか?用水の払い出し近くにバスが潜めるようなスポットがあれば、それは逆にチャンスだ。よし、メインは横利根閘門を目指すとして、道すがらそんなスポットを打っていこう。

       (その2に続く)
 

真夏の利根水系 戦略を練る

 よし、釣りに行くぞ。今回も利根水系だ。決行は8月12日。お盆休み突入後の土曜は、釣り人の減った利根でも人でごった返すことだろう。ではいつものように戦略を立てよう。

 今週はよく雨が降った。気温も低めだ。これはバス釣りには良い兆候だ。ポイントは月曜の台風による大雨だな。その後もシトシト程度とは言え雨模様の秘が続き、川の水量は一気に増えただろう。下流にある常陸川水門、利根川河口堰はこのところ通常運用。すると流域面積が絶対的に広い利根川は、常陸利根川よりも水位が上がる。この流れがポイントと読んだ。
 真夏の暑さと少雨が続いた7月から8月上旬、水温は上昇し水質は悪化の一途だ。北浦上流ではアオコ・赤潮の発生も報告されている。そこにこの雨、恵の雨だろう。ならばカレントが効く場所を求めてバスは動く。北浦であればいくつかの岬が思い浮かぶが、上述のアオコの影響がうれしくない。ならば小河川か。しかし水位差が大きい時期には両河川を繋ぐ水路の水門は閉じている。いくつかの水門を除いては。それが閘門、船が行きかうための2重水門だ。利根川下流域には3つある。横利根、小見川、萩原だ。ここなら不定期に水門は開閉し、カレントが効く。よし、まずは小見川閘門、様子を見て横利根閘門を攻めよう。

 もう一つ、気に掛かることがある。それは水田の水。茨城の米は早稲が多い。市場にいち早く新米を投入し、販売量を確保したいという意図であろう。まあ秋が深まって東北や新潟の新米が出回れば、消費者はそちらに手を伸ばすものね。すると利根川流域の水田は早くも水抜きに掛かっている可能性がある。これは現地で実際にチェックして判断すればよいが、もしも既に水が抜かれているようなら、小さなインレットは回避だな。
 お決まりのドックはどうか? 川の水量が増えドックに新鮮な水と共にバスが入ってい来る可能性は高い。悪くないと見るが、あとは好みの問題。俺は上述の閘門を中心に攻めるね。

 よし、決まった。午前中は小見川閘門 → 様子見でどこか → 夕刻は横利根閘門 で行こう。出発は都合があって遅いのだが、なんとか午前中には現地入りできる。行くぞ!

夏の北浦・常陸利根 どこで釣ろうか?

夏が来た!決行は7月1日! (相変わらずたかが釣行で大騒ぎだな) お馴染の常陸利根川から北浦あたりを攻めに行く。では例にによってロッキンチェアアングリングから。

まずは天候。今週はどんよりとした梅雨空が続いたが、意外に雨量は少なかった。そして7/1までの予報もl曇り。しかし当日は降雨率 60%。気温は21~29℃。バス釣りには恰好だ。カッパ着てでも出かけよう。
では水温は? 6月初めに23℃を越えた北浦の水温は、ここのところ安定して24~24.5℃。梅雨明けする7月末には28℃付近まで上昇していく。「霞ヶ浦水系水温 まとめ」をチェックしよう。これによると霞が浦最西部の掛馬や、北浦最上部の安塚の方が、常陸利根川より0.5~1℃ほど高めだ。まあさしたる違いではない。
そして気になる常陸川水門の操作。「霞ヶ浦河川事務所」の操作スケジュールでは、5/18に開門して以降、開いていない。前回のロッキンチェアーアングラー 常陸利根川を釣る!の時のような急激な水位変化はないだろう。

もう一つ、夏の北浦では毎度悩まされるアオコの発生状況。これは「茨城県霞ケ浦環境科学センター」のHPから確認できる。今の北浦は"アオコレベル2"。まだ大丈夫だ。少なくとも細いワンドの奥のような水の澱んだ所でなければ。
ちなみにアオコレベルは5段階。水温20℃を越えるとる植物プランクトン(ミクロキスティス)の増殖倍率が高まっていき、25℃では20℃の10倍に達する。同HPの写真を見ると、レベル4以上では釣りどころか近づくのも嫌だね。

では湖の周りはどうなっているのか。田んぼではとうに田植えも終わったろう。春先の代掻き時には泥水が湖に流れ出すが、この時期は一安心。ただし6月中に「中干し」と言って、いったん田から水を抜いて乾かすということが行われる。この時期に重なると嫌だな。稲作では除草剤を始めとした農薬や化学肥料が使われている訳で、当然それらが抜かれた水と一緒に湖に流入する。魚にいい影響は出ない。
一方、北浦周辺に多い蓮田の方は、春先に植え付けも終えて落ち着いているだろう。ポイントは水田か。
そうなると北浦なら神宮橋より下流、鰐川以下の状態は悪いと推定する。広大な流れの中心部をボートで攻めるならともかく、我々はオカッパリだ。与田浦も横利根閘門も似たようなもの。

じゃあどこに行く?
俺なら北浦の上半分、もしくは霞が浦東岸だな。この辺は比較的山間部が湖に迫っていて、広大な水田が広がっている訳ではない。特に北浦の周囲は水田ではなく蓮田だ。上述のアオコの状況は下流部よりも不利なのだが、稲作に伴う農薬・肥料の流入よりは影響は少ない。
よし、朝一は北浦、一気に帆津倉山田に上ろう。特に山田はワンドにアオコがなければサーフェースを中心にちょっと粘る。芦際のウェッピングもやりたい。まるで反応がなければ、セカンドチョイスが帆津倉だな。ここはブレイク狙いでクランク遠投かヘビキャロ。
それでダメなら、もうドックの釣りだ。ポストスポーニングから回復期にあるバスなら、ドック周辺に居ついているだろう。ツネだネコだでねちねちと行きましょう。

津久井湖釣行を計画する(後編)

津久井湖釣行を計画する(前編)に引き続き、後編を。

さてスポーニング真っ盛りの沼本ワンドで、もう釣れて釣れて飽きちゃった。でもネストを守っているバスは雄。第1陣のスポーニングバスは大きい魚から産卵するというセオリー通り、40cmはあるそこそこサイズだが、ここ津久井では50cmを越えないとランカーと呼ぶには程遠い。では50cmをゆうゆうと超える雌バスはどこに?
実は雌のバスは、体内に宿した卵を一度の産卵で全て産み付けるのではない。何度かに分けて産卵する。故に今、雌バスたちは次の産卵に備えて体力を養っているはずだ。どこで? 恐らくはネストのあるシャローからさほど離れていない。シャロー近くで身を隠せて、しかも産卵のための食餌にありつけるところ。その条件を満足するのは、①シャローに続くチャネル  ②ブレイクライン ③シャローエリアのカバー、ストラクチャー ④葦際 。①は沼本ワンドには存在しないと言ってよい。②もかなりワンドから離れることになる。ならば③と④だ。③であれば、ワンド内の島の木陰。④は減水からの回復次第だが、この時期の葦芦は成長が早く、5月中旬には十分カバーとしての役割を果たしてくれるだろう。
よし、Bプランは、葦際へのテキサス&ラバジでウェピングを本線にしよう。葦の状態が今一の場合は島廻りのカバー撃ちだ。こっちはノーシンカーの大き目グラブやスティックベイト、フォローでネコかなぁ。

なに? いつまで夢を見ているんだって? いいんだよ、所詮は夢なんだから。でも現実的な想定では、「おっかしいなぁ。ネストバスなんていないのかなぁ?ダメじゃん!」って事もある。そんな時のプランCは?
スポーニングに入ったバスがまだいないのか、あるいはネストバスに口を使わせることができないでいるのか。ネストを作っているか、あるいは既にネストを守っているバスがいるかは、目を凝らせば分かるだろう。ちょっと場を荒らしてでも確認しよう。で、ネストバスはいたと仮定しよう。ならばバスの口を使わせるにはどうする、という問題になる。
この場合はありとあらゆるルアーを使ってみるしかないな。前編ではリザードメインなんて言ったが、バス君がお気に召さないのならしようがない。色々試すしかない。ジグヘッド+チューブで小気味よくつつく。スピナベずる引き。サスペンドミノーをじっくり見せる。ネコでしつこく。なんでもいいや、しつこくしつこく攻めてみよう。

そうではなくて、ネストなんか見当たらないとしたら? まだ時期じゃないのか。あるいはスポーニングエリアを読み違えたか。それはないな。このワンドで産卵しなきゃ、どこに行くって言うの?ありえない!そう信じれば理由は「まだ産卵していないし、ネスト作りもこれから」と言う事になる。この場合もプランBと同じ攻めだな。ただし狙うエリアはシャローに続くブレイクライン、ワンドの奥から右手のインレットよりもっと右、もしくは逆に左側に下って道志川との合流地点だな。

結局今回もロッキンチェアーアングラー止まりなのかぁ? あ~釣りに行きたい!
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