プロフィール

ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

ブラックバス、食えんのか!

Catch & Eat を志す今年のコロタ。
本当に食えるの?と言う方にご紹介。

まずはレストラン。有名なのは芦ノ湖の「おおば」と琵琶湖の「にほのうみ」。
湖尻にある「おおば」はかなり昔(30年以上)からバス定食を出していた。ブラックバスや ギルをフライにした定食。言われなければ普通の白身魚のフライだと思う。ただお値段が高めなんだよねぇ。ワカサギ定食より高い。材料費はタダ同然だと思うのだが、調理に手間が掛かるのかなぁ。

琵琶湖博物館の中にある「にほのうみ」では、バスもギルもアメリカナマズも天ぷらにして食べられる。まだ行ったことはないが、琵琶湖のバスの天ぷらかぁ。匂いヌキに何かやって調理しているのかな?ちなみにバス料理は要予約になっている。
ここは美味しい云々よりも外来魚駆除のプロパガンダ的に出しているのだろう。でも取ったら食う、は何の問題もないと思うよ。実際、アメリカじゃバスもギルもナマズもみ~んな普通に食べている。と言うか、リリースするも食べるも釣り人の自由だ。俺がかつて住んでいたカリフォルニアのCrystal Lakeでトラウトをリリースする人も、Irvine LakeでバスをBBQする人もいた。Cath & Releace がゲームフィッシングの鉄則だなんて誰も思っていないよ。

レストランじゃなく、釣り人は自分で捌け!と言うのが、「健啖隊」。好きだなぁ、こういう人。愛猫ニャゴラとの魚を巡る争い見ものだよ。

バス料理を出すレストランは他にもあるだろう。「在来種保護、釣り団体はどう考えている?」でも書いたが、外来魚再リリース禁止の湖なら、そこでバス料理を出したら?消費もされるし、釣り人に意外なおいしさを紹介できる。そういう地道な活動の方が、回りまわって在来種保護にも釣り振興にも繋がると考えるよ。

在来種保護、釣り団体はどう考えている?

在来種保護のためにバサーができること」から引き続きのテーマである。釣り団体のスタンスを探ってみよう。

これがまあ、ボンクラの集まりとしか思えない。まずはおなじみJB:日本バスプロ協会。NBC:日本バスクラブも同じ穴の狢。日本のバスフィッシングを統括する団体の長が創立以来30年以上も変わっていないという事自体が、団体の有り様としては極めて異常なのだが、そのスタンスがまた怪しい。その会長がご存知の方も多いだろうが山下茂。河口湖のホテルオーナーから身を起こし、今やバス団体、釣りガイド会社、バスプロ育成学校まで手掛けるバス界のドン。山下の悪い噂には事欠かないのだが、それは別の場で。その山下のJB会長としてのコメントがJBのHPに載っているので、ご興味あればこちらへ。そのコメントを読むだけで、外来魚問題や再リリースに対するダッチロールぶりが見て取れる。

境界線は2005年6月、外来生物法施行日だ。それまでは、まあ立場上当然といえばそれまでだが外来生物法断固反対!バスは大事な資源と声高に叫んでいた。さすがに法施行後は、団体としてはそれに従うことを表明しているし、実際に琵琶湖でのトーナメントは再リリースを(表立っては)行っていないようだ。これも当然と言えば当然。
NBCチャプターは?よく分からない。相模湖津久井湖の東京チャプターでのトーナメントルールには、リリースについて明言していない。琵琶湖戦では明確に全バスのキープをうたっているんだけどね。統一性がない。と言うか、本音は再リリースしたくないのだ。神奈川県は芦ノ湖以外はリリース禁止だよ。

一方、吉田幸二をリーダーとする霞が浦のWBS。ここははっきり過ぎるくらいはっきりしている。バスは大事に再リリース。茨城県が未だ再リリースを禁止していないという事実に助けられているが、吉田の姿勢はぶれていない。でも県がリリース禁止に動いたらどうするか、動静を注目しよう。
吉田の目の前で、バスは持って帰って食べると言ったら、どう反応するのかな?犬の餌にすると言ったら?俺的には大いにありなのだがね。

そして余りにも愚かしいのが全日本釣り団体協議会(全釣り協)。バス・ギルの負の側面は過小評価し、釣り資源としての外来種をことさらに持ち上げる。彼等の目指す処は「ゾーニング」。釣り上げたバスは生きたまま隔離して、認可されたバスポンドに囲い込むと。誰が?アンタら金を出すの?どこに囲い込むの?そして何より、釣り人の釣ったバス程度で、外来種根絶ができると思っているの?
多分できないだろうことは全釣り協も分かっている。分かっちゃいるが、何かポーズを決めたいのだ。

ちなみに2018年現在、外来魚の再リリースを禁止しているのは以下の自治体。
 岩手、秋田、宮城、新潟、栃木、群馬、埼玉、長野、山梨、神奈川、滋賀、鳥取、広島、佐賀
ただし野尻湖、河口湖、山中湖、西湖、芦ノ湖を除く。

おもしろいね。除外湖のほとんどは同時にワーム禁止でもある。食ったらうまそうなバスのいる湖だけが再リリースOKなんだ。だったら積極的に食べることを推奨したら?湖畔のレストランでバス料理を出せば、釣り人もその味を理解するでしょ。美味しいんだって、マジに。何でアユやイワナは釣って食べるのに、バスは変な目で見るの?ゲームフィッシュだからとJBやWBCが食用反対(どこにもそうは書いていないが)をうたっているのなら、それは大間違いだ。
燃やすな。肥料になんかするな。食え!

当分は続くと思われる外来魚問題とその議論。もう少し進めてみよう。

在来種保護のためにバサーができること

バスブログなのに、バスブログサイトなのに敢えて書く。
我々バサーは日本在来種保護のために何をなすべきか?
前回投稿した「27. 釣りと駆除事業から考える琵琶湖の外来魚問題」に引き続き考えてみたい。

日本の各地でモロコやタナゴが減少したのは、外来種が原因の全てではない事は、「19.霞が浦北浦における過去20年間の水産有用資源減少要因 に関する考察 - 2」でも紹介した通り。ただし「すべてではないが大きく関与している」こともまた事実。バスとギルがいなければ、これほどまで極端に在来種が姿を消す事はなかっただろう。しかし今は、現に日本の各地にブラックバスとブルーギルは生息し、恐らく今後、根絶するなどと言う事は不可能であろう。
ならば放っておいていいのか。ましてや違法放流を続けて、まだ全面的に拡大していない北海道などにもバスを居つかせていいのか。そんなことはないだろう。何らかの方法でこのスパイラルを止める。少なくともこれ以上の拡大を止めることを考えるべきであろう。どうやって?

私のスタンスは過去に述べた通り。
違法放流には断固反対する。そしてバスを無駄に殺すことはしない。
なんとも日和見な意見と言えばそれまでだが、「生命の尊厳」などという言葉を思い出してみても、私的にはそれしかとる道はない。無駄に殺さなければいいのか?YES、魚の命を活かすのなら、即ちおいしく頂くのなら大賛成。百歩(いや数歩だな)譲って、他の動物が食すのでも問題ななかろう。実際、釣れたギルを近くに寄って来た猫や水鳥に上げたりしている。あのトゲトゲの魚を器用に食べている。
じゃあバスも食べればいいじゃん。そう言われますかね。食べますよ。美味しそうなバスなら。芦ノ湖のバスは十分食べられる。バター焼きやフライなら文句なし。やはり水がいいからね。実際、湖畔のレストランではブラックバス定食なんか出している店もある。
では榛名湖のバスは?ダメだった。水はいいのに、匂いがひどい。なぜか?ワームです。ほとんどのバスは腹の中にワームを溜めていて、恐らくこれが匂いを放つのだろう。

そう、これが私の提案1号。
バスを食おう!
ただし上述の通りワームを食ったバスは匂う。ならば、
・水のいい湖はワーム禁止にする
バスが世代交代するのにそんなに時間は掛からない。おそらく5年程度。それ以降のバスは美味しく食べられるはずだ。ならば榛名湖、富士五湖、裏磐梯等の湖ではソフトベイト全面禁止にする。漁業権云々の問題があるのなら、芦ノ湖同様に入漁料を取ってそれを設定すればよい。やる気ならすぐにできる。釣り人ばかりじゃなく、商品としても流通できるかもしれない。「27. 釣りと駆除事業から考える琵琶湖の外来魚問題」で紹介した通り、現在の琵琶湖の全漁獲量の80%が外来魚であり、それらはほとんど焼却処分されているという現実の、なんと哀しい事か。これが食べられる、商品になるとなれば、漁民にもバサーにも社会的にもメリット大だ
では個人ベースではお前は何をするのか? 分かりました。宣言しましょう。
「2018年以降、私はワームを使いません!」
ハードベイト・オンリーで勝負します! 少なくとも、バスが容易に呑み込んでしまうようなフィネスなワームは使わない、絶対に!(ちょっと中途半端な宣言だなぁ)

霞や印旛沼は?う~ん、今更あの水質では釣った魚が食べられるのか疑問だが、個人的にはワーム禁止に賛成する。何度も言うがバス釣りはもっと難しくていいんだ。霞産のシラウオやワカサギを問題なく食べているんだから、バスも食えるようになるかな?

琵琶湖のバス釣り有料化?

西の方が喧しい。
11月15日付け毎日新聞によると、「滋賀県知事が琵琶湖の外来魚釣りの有料化」の検討を開始するという。[宮本和宏守山市長が「釣り客はゴミも出すなど琵琶湖に負荷をかけており料金を取るべきだ」と提案し、三日月滋賀県知事が答えた。 ]と記されている。
行政は相変わらずステレオタイプの物の見方しかしないなぁ、と感心してしまうが、きちんと考えてみよう。

まず釣りの有料化については私自身は全面的に反対とは言わない。しかるべき金額にして、しかるべき金の使い方をするのであれば、有料化もアリだろう。そもそも我々釣り人は、湖や海に出かけてタダで魚を釣り、幾ばくかの負担をその地に掛けて帰っていく。良識のあるアタリマエの釣り人なら、ゴミを持ち帰る・釣り場を汚さない・何でも根こそぎ釣らない・違法駐車はしない・騒音は出さない、と言った配慮はしている。それでも根掛りした仕掛けや糸は水の中に残すし、交通渋滞を引き起こし排気ガスで空気を汚す。色々な負担を地元に掛けているんだという事を自覚するべきだ。
ましてここに愚か者が混じる。確かに多くはないだろう、と信じたい。が10人に1人、いや100人に1人の愚か者がいれば、それだけで湖や海を汚し、漁港を荒し、地元に迷惑を掛ける。私自身も釣り場で何人もの愚か者を目撃し、何度かは「ゴミは持ち帰れ」と注意して喧嘩になりかけたことがある。バカはどこまでもバカなのだ。そのようなバカは比較的簡単に見つかる。守山市長も見かけたことがあるのだろう。100人に1人のバカは釣り人の代表になってしまうのだ。

対して我々はどれだけの金を地元に落しているのか?大したことはない。せいぜいが食事代くらい。たまにはボートをレンタルするにせよ、釣りで潤っているのは釣り具メーカーなのだ。ならば地元に還元する手段としての入漁料なら払ってもいいのではないか。
別にバス保護のために使え、なんて言わない。環境保全のために広く使って貰えばいい。今さら河口湖みたいにバスの放流なんてのも不要だ。琵琶湖に住む外来魚が在来種に影響を与えていることは事実なのだから。(もちろんそれが在来種激減の原因の全てではないことは、「文献から読み解くバス」のあちこちで証明されている。)

県としての議論はこれからだろうが、入漁料の設定はそう難しいことではないだろう。一方、釣り具メーカーは大騒ぎするし、釣り団体も黙っちゃいるまい。しかし琵琶湖全体、釣りを巡る状況全体をよ~く考えて対応すべきだ。釣りは全面禁止、ブラックバスは税金をかけてでも底引き漁で一網打尽、なんてシナリオが最も愚かで最も非効率的だぞ。釣り人の欲求、地元の利益、メーカーのそろばん、在来種保護の立場、バランスをよくよく考えようよ。

逆に前出のバカ対策をどうにかしないか。シンガポールみたいに「湖をよごしたら即、〇〇万円!」でいい。厳罰に処さないと、こういうバカに再教育なんて無駄なんだから。

あっちのドックは釣れるが、こっちのドックは釣れない、のは何故か?

 ホームグラウンドである北浦・常陸利根川水系には多数のドックが存在して、バスのポイントになっている。しかし、いつ行ってもほぼバスを掛けることのできるドックと、何回行っても釣れないドックがある。その差は何なのか? 考察してみよう。( と言うか、単独釣行の時には「釣れない、バスがいない」と思われるドックにはハナから行かないが)

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 例えば常陸利根川下流域の某ドック。ドック自体には何の変哲もないドックだが、バスのストックは多く、ほぼボウズを食らわない。それはなぜ?
ポイントは潮の干満であろう。川で潮流?と思うだろう。まして常陸利根川は常陸川水門により潮を堰き止めていて、利根川本流と同様に今は完全淡水化されている。しかし逆に潮の干満に合わせて水門の操作を行っているため、川の水位は潮の水位と共に上下する。満潮時には海からの逆流を防ぐため水門を閉鎖し、干潮時には開放する。よって常陸利根川の水位は潮とほぼ同期して上下するのだ。
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 すると何が起こるか。ドックは呼吸をするのだ。常陸利根川の水位変化に合わせて、高水位時はドックには川からの深浅な水が流入し、低水位時には流出する。澱んでいるのが常のドックに新鮮な水が供給される。それだけではない。狭い水門を通る水流にドックの底に溜まっているヘドロ・ゴミが流される。ドックの澪筋にはバスの好きなきれいなボトムが出現することになる。よって後輩達がしきりに岸際やボート裏を狙っている中で、俺はもっぱら澪筋狙い。それが功を奏する時も、後輩にしてやられる時も・・・
 まあ、釣りは己が納得できるかどうかだから。偶然バスが釣れたっておもしろくないでしょ。自分の組み立てたタクティクスの証拠がバスなんだから。

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 しかしそれならば、常陸利根川下流部のドックはどれも同じだ。でもココは釣れてアソコは釣れない。じゃあココには何がある? 実はココは常陸利根川南岸で常陸水門から最初のドックなのだ。バスは基本的に岸沿いにマイグレーションしてくる。その彼らが最初にたどり着くのがこのドックになる。
 一方で川の北岸にはより多数のドックが存在する。もっと水門に近いドックもたくさんあるが、それらに実績があるかと言うと、そうでもない。言わば密度が低いのだ。バスが多数のドックに分散しているのだ。

 水門操作による水位変化は最大で50cm程度。ドックにとっては大きいよ。バスもベイトも水流に誘われて移動するので、水位上昇に伴い水がドックに流入している時はドック内を、流出している時はドック外を狙う。タイミングは潮位表と水門操作スケジュールを照らしあわせれば計画できる。スケジュールは。「霞ヶ浦河川事務所」を参照されたし。(以前の「釣れ釣れなるままに」でも書いたね。)
 雨が多くて常陸利根川の水位が高い時には、潮位とは関係なく水門操作をする時もある。下の写真撮影時には干潮時、海側の水位は常陸利根川の水位より1mも低くなっていた。水門操作は行われず、ドックの水位はほぼ変化なしだった。

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 などと考えながらポイント選定していくと、ここはダメそうでアッチはヨサゲなんて考えるようになる。それがはまった時のうれしさはまた格別。外れたら? また考えればいいさ。
 


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