FC2ブログ
プロフィール

ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

28.プリスポーニングの傾向と対策

さあ春だ!(と言いつつ今日は大雪の春分)
こんな日こそ過去の文献を見直して、来るべきシーズンの戦略を練ろうではないか。という事で今回はアーカイブ見直し編。過去に紹介した文献から、この季節に参考になるものを再確認しよう。アンダーラインの文言をクリックすればリンク先の文献に繋がる。

まずは「10. 琵琶湖南湖の早春の水流と水温」。
早春の琵琶湖の水温と水質からプリスポーンの狙い処を推理した。湖の水流をマクロに見ると、意外な着眼点が見つかる。[密度流]なんて言葉、知っていた?他の湖でも参考にされたし。
akaino2.gif

ダイレクトにスポーニングエリアについて知りたければ、「14.移植されたコクチバスの繁殖特性」が参考になる。
ここでは長野県青木湖および野尻湖で行ったスモールマウスバスのネストの位置について。傾向を分析した。スポーニングに向かうバスを狙うにも、ネストに居つくバスを撃つにも参考になる。

じゃあスポーニングに入るのはいつ?という問いに対しては、「13.さくら湖(三春ダム)の水位低下がオオクチバスの繁殖に与える影響」を参照すべし。
スポーニングのよりミクロな狙い処が分かる。当然のことながら、釣りに行くには、そしてターゲットのエリアを絞り込むには、水温と気温がキモになる。

ベイトという観点からは、「20.茨城県北浦のヨシ帯における魚類群集構造の季節変化」にも着目してほしい。
プリスポーンのバスの乱食いエリアを特定できるし、Match the bait の参考にもなる。
20-Fig1.jpg

そんな文献を参考に、私ことロッキンチェアーアングラーは釣りに思いを巡らす。「ロッキンチェアアングラー 常陸利根川釣行計画を練る」みたいにね。
特に今日みたいにとてもじゃないが実釣には行けない日には最適だ。

皆さんもいかがです? そんなせこいマネはしたくない? あ~君らはまだまだ釣りを極めていないね。

完全なるバックラッシュ対策 ~ 後編

完全なるバックラッシュ対策 ~ 前編」でベイトキャスティングリールの現在のブレーキシステムの根源的誤りを指摘した。現在の遠心ブレーキや電磁ブレーキでは、キャスト時のルアー飛翔が最高地点に到達して速度が最小になった後、加速していくスラーに対して過度なブレーキを掛けることで飛距離を大きくロスしてしまうのだ。

図3に横軸に距離を取ってルアーの軌跡と、ブレーキ力を表した。さてここからが問題だ。現在の遠心ブレーキはスプールの回転速度、すなわちルアーの飛翔速度に比例してブレーキが掛かる。それは図3の赤線のようになる。上述の通り飛翔速度はルアーが最高到達点に達した時点で最小となるので、ここでバックラッシュをおこさないように飛翔速度の低下するのに合わせるように、あるいはそれよりもブレーキによる抵抗がより大きくなるように調整しなければならない。するとルアーが落下に転じて速度を増してきた時には、余計なブレーキを掛けることになり、図3に示したような理想的な飛翔曲線よりも短かな曲線を描いて水面に落下することになるのだ。

 もう一つ、より切実な問題は、
①キャストでのリリース直後の、急激な回転立ち上がり時の、過剰なスプール回転によるバックラッシュ
水面に落下した時のバックラッシュ
これはアングラーが経験に基づいて自らサミングを行わなければいかんともしがたいのが現状だ。
では、どうするのが理想なのか?
 
それを理想化したブレーキ力はどうなるのか。図3の黒線で示してみた。 

No6-fig2.jpg

順を追って説明すると
①キャスト直後の急激なスプールの回転立ち上がり時に一瞬ブレーキを賭け、過回転を防止する。
②飛翔開始後、最高地点到達までは、ゆっくりとブレーキ力を緩めていく。
③最高到達点以降の加速プロセスではブレーキ力を0とする。
④ルアー着水時にブレーキ力を最大とし、スプールを停止させる。

①はアングラーは無意識にやっているのだ。キャスト時のリリースは、サミング力を 1→0 にいきなり開放しているのではなく、ごく短時間だが徐々に力を抜いて立ち上がり時の過回転を防止している。試しにホントに 0→1 のリリースをしてみるといい。一発でバックラッシュだ。
②もこれまでのブレーキシステムの延長だ。
③はちょっと工夫が必要。でも可能だ。
問題は④。これはそこそこメカトロ的(もう死語?)細工がいるね。どうしようか? じつはこれが1年前に「ちょっと待ってて」と書いた理由なのだ。
え~、事務手続きが滞っているので、まだ言えません。思わせぶりですいません。

でもひょっとすると、画期的新製品を世に出せるかもよ。

完全なるバックラッシュ対策 ~ 前編

バックラッシュはなぜ起こる」で思わせぶりな書き方をしてから早や1年。
再び世に問おう。「ベイトリールのバックラッシュを完全に防ぐためには、どうすればよいか?
ベイトリールの最大の弱点はキャストミスした時に発生するのだが、まずは普通にキャストしてもブレーキフリーにしておくと発生してしまうバックラッシュについて解析していく。

それはルアーの飛翔軌跡を追って飛行速度を求めれば、自ずと理解できる。そんなに深く考えなくても、ボールを真上に投げた時のことを考えれば、容易に分かるだろう。ボールを投げて頂点に達したらボールの速度はどうなるか?そう停止するのだ。そこから落下が始まる。
そこにラインが付いていて、ベイトリールから糸が繰り出されていたら?同じ速度でスプールが回転し続けていれば、当然ラインは繰り出されず、スプールは空転する。バックラッシュ!それを防ぐためにはスプールのラインの状態を見ながら、適度にサミングをする。
もしくは適当な自動ブレーキを掛ける。この自動ブレーキが、遠心ブレーキであり、電磁ブレーキである。がしかし、これらの自動ブレーキは「スプールの回転速度が速いほど、強くブレーキを掛ける」ようにできている。これって正解なのか? 前述の上に投げ上げたボールの例でも分かる通り、不正解なのだ。では正解は?計算してみよう。高校の物理レベルだ。

ルアーのx方向、y方向の初速を、(Vx,Vy)とすれば、t秒後の位置(X、Y)は理想的には
  X=Vx・t
  Y=∫(Vy-gt)dt = Vy・t-gt^2 / 2

これに空気抵抗と糸の抵抗が加わる。本当はもっと複雑なのだが、ここでは抵抗力Fは飛翔速度に比例すると仮定する。抵抗力Fによる飛翔速度の減衰分Vfは、抵抗係数をαとすると
  Vf=αV=α(Vx^2+Vy^2)^0.5
具体例を挙げよう。角度45°上向きに初速28.28 (m/s)、即ちx,y方向とも初速20 (m/s)でルアーを投げ放つ。今、抵抗係数αを0.3 (m/s2) と仮定する。
これをグラフで表すと図1のようになる。

No6-fig1.jpg

横軸は時間、縦軸はx,yについては位置、vについては速度を示す。y方向にはキャスト1.5秒後に最高到達点 13.8 mに達し、x方向には4.4秒後に47.7 mで水面に落下する。かなりなロングキャストだ。そして飛翔速度vはキャスト後しだいに小さくなり、2.1秒後に最小速度11.4 m/sとなった後、ルアーが落下に転じたことにより再び速度を増し、落花時には16.7 m/sで水面に達する。
図2にルアーの飛翔曲線を示した。こっちの方がわかりやすいかな。遠心ブレーキが掛かって後半の飛翔が鈍っていることが見て取れる。

No6-fig3.jpg

ね、もったいないでしょ。今のベイトキャストリールのブレーキシステムは、飛距離的にも損をしているのだ。
では理郎的で完全なブレーキとは何だ? 

後半に続くのだ。
バスリンク
バス記事満載、釣りブログはこちら
にほんブログ村 釣りブログ バスフィッシングへ
にほんブログ村 釣りの世界
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム
検索フォーム