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プロフィール

ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

39.北浦上流部が強アルカリ性になった原因を探る

前回「38.北浦上流部がアルカリ温泉水になっていた」で安塚観測所の水質データにおいてpH10.5という強いアルカリ性が示された事を紹介した。今回はこの問題を深堀していく。

北浦上流部 鉾田観測所の気象データによれば、4月16日から23日まで好天が続き、最高気温は19~25℃、降水量0mmだった。24日から27日までは小雨が続き日照時間はほぼ0、27日には最高11.9℃、最低3.3℃、降水量9.5mmの冬のような雨が降った。

そこで水質データはどう変わったか?
4月24日と27日のデータを比較してみよう。

4/24 15

4/27 15

 

安塚

神宮橋

安塚

神宮橋

水温(℃)

20.3

17.2

15.6

15.9

H

10.3

9.0

10.1

8.6

DOmg/L)

12.3

9.4

9.3

9.3

導電率(mS/m)

30.5

41.8

30.6

41.7



4日間の曇天少雨により安塚の水温は5℃下がり、DO25%低下した。pHと導電率はほぼ同値。一方、神宮橋では水温が1.3℃下がったものの、Ph,DO,導電率は微変レベル。

これは何を示唆するのか?

  

pHの高くなる要因を推察すると、いくつかの仮設が立てられる。

(1) 石灰等の化学肥料が流域で使用された。

(2) 打ち立てのコンクリート等から溶液が漏れた。

(3) 植物プランクトンの活性が高い。

 

蓮の一大産地である北浦周辺にとって、4月5月は蓮の植え込みをする大事な時期だ。土壌改善のため石灰なども使うだろう。ただでさえ大量に水を使う蓮畑に雨が降れば、畑の化学肥料が流れ出しても不思議はない。そうなればpHは上昇し、導電率も急増するはずだ。

しかし安塚の水質データは雨後においてもpHは上昇することなく、むしろ微減している。(1)はシロだろう。

 

同様に生乾きのコンクリートに触れたアルカリ溶液や、工場からの化学物質流出の可能性も低いと思われる。(2)もシロか。

では植物プランクトンの影響はどうか。

植物プランクトンや水草が日照により光合成を行うと、水中に酸素を排出するとともに、Hを上昇させる。日照がなく光合成がなくなればその逆だ。

 

水質と気象データを遡ってみよう。

前回紹介した安塚の水質データでは、pH415日の16時に最大値10.5を記録した後、漸減して16日の6時に最低値9.2まで下がった。DOも同様に15日の16時に最大値12.816日の6時に最低値8.9となった。

その時の気象は、414日夜から15日朝にかけてまとまった雨が降っていた。その後は晴天が続き最高気温も20℃以上となっていた。

 

符丁は合っている。1日のタイムディレイはあるが晴天時のpH増大から、雨天の後のpH低下の様子は414日から16日にかけての動きも、24日から27にかけての動きも同じだ。

雨が降るとpHが下がり、同時にDOも下がる。これは植物性プランクトンによる光合成の影響が強く出ていると考えざるを得ない。

植物プランクトンの最たるものがアオコ、正確にはミクロキスティス。北浦では6月から9月にかけて毎年アオコの発生に悩まされている。ただし安塚がいつもアオコ発生地点かと言うと、そうでもない。確かに下の7月時ではアオコは安塚に顕著にみられる。

アオコ_H307

霞ヶ浦河川事務所 アオコ対策作業状況より)

アオコ_H306

しかし6月にはむしろより下流部に発生している。それに4月にはアオコ発生は未だほとんど見られない。

H上昇原因はアオコとは言えない

 

ミクロキスティス以外の植物プランクトンももちろんいる。それらが安塚で極端に支配的であり、それがpH上昇とDO上昇を引き起こした可能性もあるが、現時点では明らかでない。この原因についてはもう少し調査が必要だ。

 

 

いずれにしてもそんなにアルカリ性の強い水域に魚はいるとも思えない

次回はその「魚のアルカリ性耐性」について調査してみたい。



38.北浦上流部がアルカリ温泉水になっていた

前回までの琵琶湖水質シリーズに続き、My Home lake 北浦はどうなっているのか調査した。するととんでもないことが分かってしまった。北浦上流部はまるでアルカリ性の温泉水のような強アルカリなのだ。

全国各地の河川の水質は、国土交通省「川の防災情報」に公開されている。利根川水系でも霞ヶ浦、北浦に何ヶ所もの自動測定所があり、水温・PH・DO・COD等のデータを知ることができる。(地点によりデータの欠落はある)

今、北浦上流部の安塚観測所を選択してみよう。すると2019年4月15日から1週間の水質データが表示される。4月15日であれば、水温は4時に最低温度の13.5℃を記録し、17時に最高温度の15.4℃に達する。いよいよバスのスポーニングシーズン突入だ。

安塚

しかし待てよ。ここで表されているpHの値は何だ? 最高10.5? おいおい、それじゃ強アルカリ温泉水だぞ。全国を見回したってpH10以上なんていう温泉はそうそうないぞ。お肌つるつるだ。
これが神宮橋まで下ってくるとだいぶ薄まってpH8.8くらいになる。それでもまだ環境基準に示された「湖沼A類型」のpH基準値:6.5~8.5には収まらないのだが。

神宮橋

pHはご存知ですよね。中性水はpH7.0を示し、それ以下が酸性、それ以上がアルカリ性となる。環境基準は中性よりもかなりアルカリ性寄りに基準幅を持たせているが、魚類にとっては中性~弱酸性の方が適しているのだ。
そしてpH10.5というのは温泉でもかなりアルカリ性の強い温泉になる。いわゆるお肌つるつる温泉だが、こういった温泉ではあまり長時間浸かることを勧めていない。肌を痛めるのだ。せいぜい10分と言われている。

これはひどい。どこの魚が好き好んで奥秩父の温泉みたいな水に浸かりに来るもんか。当然、魚たちはより住みやすい下流域に移動するだろう。


しかしなぜ北浦上流部の水がこんなにアルカリ性を示すのか?
もう一度、表を見てみよう。安塚と神宮橋ではpHの他にDOと導電率にも大きな差が見られた。DOとは溶存酸素量、文字通りの意味だ。環境基準値はB類型で5mg/L以上。両地点とも十分だ。いや十分すぎる。
導電率? 水質調査で導電率を測るとは知らなかった。導電率とは電気コンダクタンス、すなわち電気の通りやすさを示す値だ。お馴染みの抵抗値(Ω)の逆数になり、ジーメンス(S)という単位で表す。値が大きい程、電気を通しやすくなる。よって雨水では1~3mS/m、海水は4500mS/mだ。海水は塩分を含んでイオン化しているので当然、導電率は大きくなる。ここは河川下流で観測される20~40mS/mを参考値としよう。

すると安塚の導電率は28~29 mS/m、神宮橋では約45 mS/mと記録されている。
河川水の汚損の目安である導電率は神宮橋が高く、溶存酸素量は安塚が高い。そして安塚のpH値の異常な高さ
このpH上昇の理由については、さらに深堀したいと思うが、現時点では材料が足りないので次回以降に検討する。


いずれにしても、こんなアルカリ性の強い水に好き好んで寄ってくる魚はいない。ほとんどの魚類にとっては中性(pH 6~7)が適している。pH10超えの異常環境には、魚に限らず生き物は留まってはいないだろう。

確かにこれまでこの地域がいいポイントになっているという話は聞かれない。私はよく(東日本大震災の前)金上からレンタルボートを借りて釣りをしていた。その時も金上よりも上流では良い釣りをした事がなかった。
この水域は夏にはアオコの大量発生で近づくのも嫌になるくらいだったのだが、それ以外の時期もあまり水がいいとは言えない状況だった。鉾田川からの流入があるのにも関わらずだ。
釣果の乏しさはこのアルカリ性水との関係が大いに疑われる。

なんだ、これからは水温計だけでなくリトマス試験紙も釣りに必要になるのか?

37.琵琶湖南湖のディープが大変なことになっていた

(寺島,上田;Jap. J. Limnol. 43, 2, 81-87, 1982.)

前回の「36.琵琶湖ディープホールのバスはサスペンドする」で琵琶湖のディープホールの事を取り上げたが、琵琶湖の湖底ではとんでもないことが起きていたようだ。
実は私自身は琵琶湖のディープの釣りというものを経験していない。だが文献を紐解いていくと、数々の琵琶湖の危機的状況が見えてくる。

京都大学の寺島らは、琵琶湖南湖の浚渫跡湖底における生物の変化に着目し、浚渫が水質及び底生生物にどのような影響を与えてかを調査した。調査地点は前回と同じ琵琶湖南湖矢橋帰帆島沖の浚渫跡窪地である。

37-Fig1.jpg

改めて湖底のプロフィールを見ると、ものの見事に12~13mで削り取られている。この浚渫は人口の埋め立て地である矢橋帰帆島(Fig.1 A.L.)を作るために行われたもの。その着工は1978年、完成は1982年だった。ついこの間だ。
琵琶湖にはこの他にも多数の埋め立て地が存在し、それらは湖底の浚渫により造成されたものだ。すなわち琵琶湖の湖底は穴ぼこだらけなのだ。その様子は孝橋(琵琶湖博物館)らによって測定されており、下図のように複雑なホールが多数存在する。これは南湖中央の琵琶湖博物館の沖合、志那沖から下坂本沖の2500mを魚探により測定したものだ。

37-Fig2.jpg

なんと凹凸が激しく、いかにもバスの潜むストラクチャーになりそうなものだが、事はそうは単純ではない。前回と同様、これらの浚渫跡も低酸素化が進んでいるのだ。

寺島らの論文に戻ろう。下図では前回文献と同様、6月初から8月末まで、湖底は酸欠状態となっていることが示されている。
浚渫跡の水深がある水域において夏季に水温躍層が形成されれば、上下層の水循環が妨げられる。加えて冨栄養状態である南湖水域では、微生物による分解が進み酸素を消費することにより低酸素状態となる。
一方、より水深はあるものの貧栄養状態にある北湖では低酸素化は発生せず、北湖盆の水深60~80mの湖底でも酸素飽和量は40%まで低下するにとどまる。
たかだか水深10~15mの湖底での低溶存酸素化は南湖の浚渫跡に特有の現象なのだ。

37-Fig3.jpg

ではその南湖浚渫跡の低酸素化は生物にどのような影響を与えたか。寺島らは湖底の生物を採集して分析を行った。
浚渫跡水域の底生動物ではユスリカ類、貧毛類が優占するが、6月の無酸素層形成と共にユスリカは見られなくなり、10月下旬から再び採集された。貧毛類も同様に6月から10月まで、一部期間を除き採集されなかった。一方、ユスリカ類、貧毛類は他の水域では夏季も採集されている。
さらに他の水域では採集された腹足類(タテヒダカワニナ等)や斧足類(ドブシジミ等)も、浚渫跡では通年にわたり採集されていない。
また浚渫跡湖底は低酸素状態となるだけでなく、窒素・リン重金属類等が湖底水中に大量に蓄積されている。これらが秋以降の水温成層の消滅に伴い湖全域に拡散されることで、湖全体の生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されているのだ。

琵琶湖南湖の惨状が伝わったであろうか。バス釣りに興じている人間として知る琵琶湖は1980年以降の琵琶湖だろう。すなわち矢橋帰帆島沖は造成されており、同時にディープホール等の浚渫跡も多数存在していた。
加えて琵琶湖周辺に無数に存在した内湖も、ほとんどは埋め立てられた後で、多くの流入河川は直接琵琶湖へと流れ込んでいる。かつての内湖は流入河川の汚濁成分の沈殿池として機能していた。なので当然、内湖の水は次第に汚濁が激しくなり、ついには住民や行政が埋め立てに動く。その後どんな事が起きるかは容易に想像できただろうに。
さらに野洲川等の河川改良工事、南湖沿岸の改修という名のコンクリート化
結果、流入河川の汚濁水は直接琵琶湖に流れ込み、湖水を浄化するはずの水草は根こそぎ排除された。そして現在まで続く赤野井湾に代表される南湖の状態を作り出した。当然の帰結だ。


これが世界に20しかないと言われている、10万年以上前から存在する古代湖の一つである琵琶湖の現在の姿だ。おそらくはそれら古代湖の中でも最も悲惨な状態にある湖と言えよう。

在来種が少なくなったのはバスのせいだとか、責任転嫁している場合ではない。いや、だからこそ逆に我々バサーは、なお一層環境保全に留意しなければならない。

自分が来た時よりも綺麗な湖にして帰る。誰もがそんな意識を持ち続けなければ、大切な湖の命を奪うことになる。そう心に刻もう。

36.琵琶湖ディープホールのバスはサスペンドする

(鉛直循環と無酸素層の形成;熊谷他,Jpn. J. Limnol,, 41, 1986.)

ちょっと気の早い夏の釣りのお話。
滋賀県琵琶湖研究所の熊谷らは、琵琶湖深水層中の低酸素化の実態を調査し、その発生メカニズムをシミュレーションにより解き明かした。夏場のディープエリアでバスを狙おうとする際、大いに参考になる事実が含まれているので注目してほしい。

まず深水層の状況について測定が行われた。測定場所は南湖矢橋帰帆島沖の浚渫窪地。この窪地は一辺500mの正方形状をしており、窪地の周囲の水深が4mであるのに対して、窪地内は13mと深くなっている。
いわゆるディープホールですね。夏の琵琶湖では、この駆け上がりやディープエリアのエッジを狙って、正方形の浚渫跡のエッジ形状通りにバスボートが並ぶ様がよく見受けられる。しかしそのディープに溶存酸素がほとんど含まれなくなるとしたら、当然そんな所に魚はいない。その低酸素化の起こる条件を理解しておけば、居もしないバスをいつまでも狙い続ける愚を犯さないですむ。
その条件とは?

36-3.jpg

まずは水温。Fig.3は浚渫窪地の鉛直方向の水温分布を、5月25日から10月5日まで測定した結果である。5月25日には水深0mでは約20℃、水深12mでは10℃以下だった水温が、8月8日には0mで30℃、12mで18℃となった。
バスの適水温は17~25℃と言われている。だから夏場のバスは20℃程度となるディープに潜んでいることが多いのだ。

しかしここに溶存酸素と言うもう一つのファクターが絡んでくる。fig.6にはfig.3と同様に季節毎の溶存酸素量の水深別分布が示されている。5月25日の水深0mは10ppm、12mでは1ppmであった溶存酸素量が、8月8日では0mで8ppm、12mでは0.1ppm以下となっている。

36-6.jpg

夏場、正確には6月から9月まで、10m以深のディープエリアには溶存酸素はほぼないのだ。そんな所にベイトフィッシュがいるか? いや「33.ベジテーションの攻略法を科学する」で紹介したように、仮に低酸素状態に強いベイトフィッシュがいたとしても、それを追うバスがいるか?

さあややこしいぞ。水温だけを考えれば真夏、8月のディープホールなら深いほど冷たい水層となり、10m以深の底をしっかりと取って狙いたいところだ。一方で溶存酸素的には、表層に近い程、溶存酸素量は高くなり魚の活性も上がるだろう。
となると、その両者のバランスが重要になってくる。魚の活性を考えれば溶存酸素量は1ppm以上が望ましい。すなわちFig.6の白いグラフエリアより浅い領域だ。そこの水温をFig.3から求めると、8月8日なら水深8mで約23℃。ここならバスは十分な活性を持って動いているだろう。

するとバスは浚渫窪地のブレイク沿いの8mラインの湖底、もしくはより湖底水深のあるエリアであれば8mラインにサスペンドしている可能性が高い。そこが狙い目となるだろう。


もう一つ、重要なことに気が付く。私はいつも水温計水温計と騒いでいるが、ここでは水温と溶存酸素量はシンクロしていないのだ。特に6月においては10mラインの水温は20℃以下であるにも関わらず、そこの溶存酸素量は0.1ppmレベルとなってしまう。水温測定は無意味になる。

では何が溶存酸素量を決めるのか? 本研究はそれをシミュレーションにより推察した。その結果、
有機物の沈降速度が大きいほど、底部の溶存酸素量は減少する。
・溶存酸素量を最小とする反応速度定数が存在する。

有機物の沈降速度は本研究では0~500cm/dayでシミュレーションされた。この沈降速度を決定する要素については触れていないが、考えられるのは赤潮等のプランクトンの大量発生だろう。それらの死骸がディープに沈んでいくことにより、溶存酸素量は低下していく。わざわざ赤潮の下を釣ろうとは思わないだろうが、最深部であっても溶存酸素量は影響を受けているのだ。


またFig.6には水深10m以下のディープエリアの溶存酸素量が、6月初旬から末まで0.1ppm以下になっていたものが、7月のほぼ1か月間は0.1~1ppmのレベルに上がっている。これは何を示すのか?
サーモクラインはFig.3の水温を示す曲線の水深方向(縦)の間隔が狭い程、強固な水温躍層が形成される。例えば6月10日の表層温度は約27℃、12mでは約12℃。温度差は15℃。これが7月15日では表層が28℃、12mが18℃。温度差10℃になる。これによりこの時期、上下層の循環が容易になり、一時的に低酸素状態から脱却したと推察できる。

そのような条件が成り立てば、ディープエリアに酸素が行き渡り、結果としてバスはディープに行くし、活性も上がる。それは例えば
・比較的低温が続いた。
・冷たい雨が降り続いた。
・強い風が吹いた。
10mを超す水層での循環は数時間のレベルでは発生しない。これらの気象条件が長期間続いた時、バスはディープに移動すると考えられる。


しかしながらいつも言っているように、自然科学の研究には例外がつきものである。100%そうなる、と言う事はできない。種々の環境条件の変動により、事象は変化する。
「ディープホールの12m以深で爆釣したよ。」
「サスペンドしていたのは5mラインだった。」
それは起こりうる事だろう。問題はその時、どのような気象条件で、どのような釣りをしたかだ。それらを蓄積していけば、ものすごく貴重なデータバンクができると思うよ。




頭を使いたけりゃバスを釣れ!

釣りに行くと何かつぶやきたくなる。我が師匠、開高健のように。
とはいかないが、水辺で我が身中から湧き出してくる言葉達を書き留めておきたくなった。

ただの落書きです。スルーして下さい。

昨日釣れた場所に行くんじゃない。今日釣れる場所に行くんだ。
昨日釣れたルアーを使うんじゃない。今釣れるルアーを使うんだ。



数が釣りたきゃイワシでも釣ってろ。
デカけりゃいいんなら海上釣り堀にでも行け。
頭を使いたけりゃバスを釣れ。



難しいからバスが釣りたくなる。


考えて考えて、それでも釣れないから、またバスを釣りに行く。


みんなは何でバスを釣るの?
  • たくさん釣れるから? そんなはずないよね。
  • 魚が大きいから? これも違うな。
  • おいしい魚だから? そんなバカな!
  • お手軽だから? 道具は高いし、交通費も掛かるよね。
じゃあなんで?

自分で考えたプラン通りにバスを見つけ出し、思惑通りの釣り方で仕留めた時の快感が忘れられないから。

俺はこれだなぁ。
情報を分析して、仮説を立てて、プランを編んで、釣り場で確認して、釣ってみて、微調整して、また釣ってみる。
どこで手ごたえがあったか。何が合っていて何が違ったか。プランは正解だったから釣れたのか。不正解だから釣れなかったのか。正解だけど釣れなかったのか。
面白いでしょ。こんな遊びは他にない。釣りの中でも特別だ。


自然の中に身を置く快感、極上の思考ゲーム、テクニックとツールの融合、緊張感とリラックスの混在。
それがバス釣りだ。



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