FC2ブログ
プロフィール

ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

外来生物 2020問題を考える -1: 愛知目標と外来生物法

外来生物に関する2020年問題、バス業界では危機感を持て語られる2020年について改めて考えてみたい。
そもそも2020年問題とは何か? それはどこから提起された問題なのか?
実は立派な国際問題なのだ。
ことの起こりはCOP10。

COP10 とは2010年に名古屋市で開催された「生物多様性条約第10回締約国会議」。
COPとは Conference of Parties。直訳すれば「加盟国会議」のこと。なんでこの国際会議だけがCOPと呼ぶようになったのかは分からないが、文字面からは「生物多様性」は読み取れない。
COP10にはその根幹をなす生物多様性条約(CBD)に加盟する180か国が参加し、13000人が参加した。議長は当時の環境大臣、松本龍。菅政権の下、環境大臣を務めた後に復興対策担当大臣に就任し、数々の高圧的発言が問題となり辞任に追い込まれた、あの松本龍だ。
松本に関するモロモロは置いておこう。ただ、先進国と発展途上国の思惑が交錯し、直前まで合意案の策定は困難と思われていたCOP10で、まかりなりにも新戦略計画が策定・調印できたのは、松本の高圧的で強引な性格が吉と出たのかもしれない。

その新戦略計画が「愛知目標」だ。
「愛知目標」すなわち「戦略計画2011-2020」は、2050年までに「自然と共生する」世界を実現するビジョン(中長期目標)をもって、2020年までにミッション(短期目標)及び20の個別目標の達成を目指すものだ。そして2020年までに生物多様性の損失を止めるための効果的かつ緊急の行動を実施するという20の個別目標を策定した。
これを受けた形で政府は愛知目標の達成に向けて、2012年に生物多様性国家戦略の改定を行い、目標の達成に向けたロードマップを示した。

つまり2020年の外来生物に関わる問題解決は、国際条約に基づく約束事なのだ。
「ルアーが売れなくなるからいやだ。」とか「トーナメントが開けなくなるのは困る」とか「バスがかわいそう」とかのレベルの話ではない。まずそこを肝に銘じよう。

しかるに愛知目標は「バスのリリースを禁止しましょう」なんて言うみみっちいレベルの取り決めをしたのではない(アタリマエだ)。上述した20の個別目標では、地球上のありとあらゆる生物(植物も虫も魚も獣も)についての生物多様性を確保することを念頭に、個別に目標を定めている。

興味あります? 一応、掲載しますね。

2020個別目標
環境省 生物多様性HPより)

この中でブラックバスに大いに関わるのは、目標9と目標11だろう。環境庁HPから同目標に関する具体策を引用する。

目標9
「2020年までに、侵略的外来種及びその定着経路が特定され優先順位付けられ優先度の高い種制御又は根絶される。また、侵略的外来種の導入又は定着を防止するために、定着経路を管理するための対策が講じられる。」

侵略的外来種は生物多様性にとっての主要な脅威の一つです。全大陸のあらゆる生態系において、外来種の数が増加し、拡大の速度も増しており、侵略的外来種によって世界経済への被害は1兆4,000億ドル以上になる可能性があるといわれています。外来種の脅威に対しては、(1)侵入の防止、(2)侵入の初期段階での発見と対応、(3)定着した外来種の駆除・管理の各段階に応じた対策を進める必要があります。
 
目標11
「2020年までに、少なくとも陸域及び内陸水域の17%、また沿岸域及び海域の10%、特に、生物多様性と生態系サービスに特別に重要な地域が、効果的、衡平に管理され、かつ生態学的に代表的な良く連結された保護地域システムやその他の効果的な地域をベースとする手段を通じて保全され、また、より広域の陸上景観や海洋景観に統合される。」

現在、世界の約13%の陸域と約5%の沿岸域が保護地域等によって保護されています。陸域の保護地域はわずかに増加している一方で、十分に管理されているのは2割ほどだと指摘されており、管理の有効性にはばらつきがあり、管理能力の向上が必要です。また、それぞれの生物の生態特性に応じて、生育・生息空間のつながりや、適切に配置された生態学的ネットワークを形成していくことが重要です。
なお、我が国の自然環境保全を直接の目的とした保護地域制度には、自然環境保全地域、自然公園、生息地等保護区、鳥獣保護区、国有林における保護林が挙げられ、自然公園については、国立公園・国定公園・都道府県立自然公園を合わせた面積は543万㌶と国土の約14.3%を占めています。


では「優先度の高い種」とは何か?

議論は核心に迫ってくるが、長くなったのでいったん終了。
次回のココロだぁ! by 小沢昭一 (もう知っている人も少ないんだろうなぁ。。)
関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

バスリンク
バス記事満載、釣りブログはこちら
にほんブログ村 釣りブログ バスフィッシングへ
にほんブログ村 釣りの世界
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム
検索フォーム