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ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

バックラッシュはなぜ起こる?

 ベイトキャスティングリールの宿命ともいうべきバックラッシュ。これまでに釣り具メーカー各社から「バックラッシュしにくいリール」なるものはいくつも発売されているが、根本的にバックラッシュを皆無にするなどということはできていない。例えば、スキッピングでルアーをブッシュの奥に送り込もうとして、木に引っ掛けた。もっと端的な例では、遠投しようとフルキャストしたルアーが、リリースが遅れて目の前にドボン。それでもあなたのリールはバックラッシュしません? しちゃいますよね?

 なぜバックラッシュが起こるのか。それは、「リールから繰り出されていく糸の量より、スプールの回転数が早くなってしまうから」。それが、風による抵抗や、糸の重量を受けて徐々に繰り出される糸の量、すなわちルアーの飛行速度が遅くなる分には、最新のブレーキ機構で対応可能だろう。
 たとえば遠心ブレーキ。もう古典的と言っていい方法だが、スプールと一体に回転するブレーキ機構が、過剰回転による遠心力を受けて外側に飛び出すブレーキシューの摩擦力により、スプールの回転速度を遅めるもの。代表的特許としては、シマノ実案平3-79665が挙げられる。
 より新しい技術としては磁力ブレーキのが挙げられる。これはスプールに取り付けられた磁石の回転により、それに対面する導電体に渦電流を発生させ、その相互作用でスプールの回転速度を遅めるもの。代表特許としては、ダイワ実用平2-33673が挙げられる。

 しかしこれらでは前述のような、急激なルアーの停止状態ではバックラッシュを未然に防ぐことはできない。なぜか? それは、従来のベイトキャスティングリールのブレーキ機構が、過回転の防止を目的に作られているのであり、ルアーの停止を対策するものではないからだ。
 では、どうすればいいのだろう? ヒントは上述のバックラッシュの定義にある。すなわち、「リールから繰り出されていく糸の量より、スプールの回転数が早くなってしまう」ことを防げばよい

 アメリカのバークレー社(あの Berkleyである)は1999年に、それを解決する特許を出願した。特開平11-46644というその特許は、リールから糸が繰り出されるテンションを検知する機構を設け、それが張力を感じなくなった際には、機械式ブレーキが作動してスプールの回転速度を制御しようとするものだった。
 意気込みはよし! しかしそれを実現するためには、機械式に頼ったセンサとブレーキでは十分に機能しなかったようだ。でも着眼点は間違っていない。あとは現実的手段だ。

 ないのかって? ありますよ・・・。あと1年待ってくれる?

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