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ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

47.「琵琶湖、台風19号の強風で深呼吸」の持つ意味

11月20日付けの京都新聞に
琵琶湖、台風19号の強風で「深呼吸」 接近後に酸素濃度一時回復
という記事が掲載された。
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                (京都新聞 11/20配信より転載)

憶えているだろうか? 昨冬の高温の影響で、今年の初春に琵琶湖は全層循環が発生しなかったのだ。北湖今津沖の第一湖盆と呼ばれる100mを超える最深部の水まで、表層の水が循環することなく春を迎えてしまっていたのだ。詳しい考察は「琵琶湖がターンオーバーしていない事の影響について」で述べている。
この時に指摘した通り、第一湖盆の湖底ではイサザやヨコエビが死滅し、その死骸が発見されていると言う。私は合わせて、ベイトフィッシュの分布にも影響を及ぼし、それは即ちバスの居場所にも影響するのではないかと指摘した。今年のこの水域でのバスの釣果がどうであったか情報を持っていないが、少なくとも底層生態系への影響は大きかった。

その第一湖盆が台風19号の影響により湖底水までターンオーバーしたのだ。例年であれば秋の進行に合わせて、湖の表層部から次第に水温が低下し、次第に深部にまで及んでいくフォールターンオーバーが、今年は10月12日の台風の日に一気に湖底部まで進んだことになる

フォールターンオーバーという現象については、バサーであれば今さら、という感じであろうが、「3.琵琶湖における水温、水流の年間変化」で詳しく述べているので、ご興味あればリンクをたどってほしい。
この変化が一日で終了してしまったことになる。

琵琶湖の秋冬の釣りは一変するんじゃないか?
少なくとも台風一過で濁ってしまった湖水は、実は雨風による濁流の流入によるものだけでなく、湖底からのターンオーバーによる濁りが加わっていたのだ。気が付かなかった!

台風以降の釣果って例年と比べてどうなっているのだろうか?
ただ、よく分からなないのは、溶存酸素濃度は湖底水まで混ざり合ったことを示しているようだが、その割に水温が変化していないこと。知りえた限りでは、台風前後で少なくとも表層水温は20℃前後で変わっていない。琵琶湖の湖底水は1年を通じて約5℃。これが全層循環していれば、表層温度も一気に下がっていいはずだが?

もう少し考えた方がよさそうだ。
 48.琵琶湖水深別水質調査における溶存酸素濃度
 49.琵琶湖底層の溶存酸素濃度と台風の関係
につづく
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