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ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から
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7.北浦におけるウィードの分布について

 このページを書いているのは11月。湖も海ももう冬の気配が近づいてきて、バスたちも秋の乱食いも終わり静かに冬ごもりを待つ。そんな気配。 しか~し、ロッキンチェアアングラーには無用の心配。彼の心はすでに春のうららかな湖に飛んでいる。どーだ!この自由気ままな思考回路は!

 春と言えばスポーニング。そしてウィードの成長・拡大。
ウィードといえば僕のホームグラウンド、北浦について、かねてから不思議に思っていることがある。
「北浦のウィードはなぜ東岸に集中しているんだろう?」

 北浦のウィードエリアはなぜか東岸に集中しており、ドック内がリリーパッドで埋め尽くされるなんていう風景も東岸にのみ見られる。なぜなんだろう?今回はこの謎に迫る。

 いくつかの仮説が考えられる。
①河川の流入
 一説によると、東岸に流れ込む河川の方が、西岸より多いという。そうであれば、それによる新鮮な水、ミネラル分の供給はウィードによい。
 だが、本当だろうか?流域面積から考えれば、東より西の方がどう見ても広く、少なくとも流入水量は西の方が多い。実際、河川の作った大きなワンドは、前川、蔵川、山田等々、西に集中している。しかしその水域にウィードは少ない(よね)。
 とすると、この説はちょっとマユツバ。あるいは西岸は、水量も多いが田んぼからの殺虫剤、除草剤も多くて、ウィードが育たないという見方もある。だったらバスも西には居着かないな。
うぅ~ん?

②日照
 北浦はほぼ南北に細長い湖だが、わずかに西北~南東に傾いている。これにより西岸は日照条件が東岸より良い。
 当然の推論であろう。だがより狭い範囲で考えると、どうもあやしい。
例えば西岸にもワンドになっている北岸の部分は多い。そこの日照は当然、良いはずである。しかるにそこにウィードはあるか?否!
 なんでだろう?

kitauramap.gif

③海風山風
 僕の本命はこの説。
海沿いに延びる北浦には、日中の海風、夜間の山風が必ずと言っていいほど吹いている。即ち東岸は日中は風裏、夜間は風面になる。すると何がおこるか。
日中、ウィードは盛んに光合成を行い酸素を放出している。このとき(特に生育期の)ウィードにとって望ましい条件は、強い日照、高い水温、葉面に日照を遮る泥土・濁りのない水、といったところ。つまり日中は風裏である方が都合がよい。
夜間、ウィードはCO2を吸収する。水中に含まれるCO2は少なく、より多くの水量に葉面を接してCO2を吸収することが望ましい。つまり夜間はウィンディサイドの方が好条件となる。
 結果、北浦のウィードエリアは東岸に広がる。また同時に、この仮説が正しいと、水温については春先は東岸は西岸より高温になりやすいことになる

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④コリオリの力による水流
 No.4で紹介した琵琶湖に関する水流調査論文によれば、琵琶湖の湖水は地球の自転により生じるコリオリの力を受けて、反時計回りに1日約3周の大きな水流が生じている。北浦における確認はなされていないが、湖の規模からいって同様の水流が生じていても不思議はない。ただし北浦は琵琶湖と異なり、最深部でも8m程度と浅く、平均水深60mの琵琶湖とは湖水の総質量が違うため、そのまま当てはめるのは危険。
 仮説として反時計回りの大きな水流が存在すると、東岸のワンドの北岸は、「水流の陰」、「十分な日照」という条件が揃うことになる。北浦大橋上流のエリア、梶山ワンドのあたりはこのパターンか?
逆に西岸ではどの部分も、前記2条件のどちらかしか満足しない。北岸は水流の当たるサイドになり、泥水をかぶりやすいことになる。
 つまりウィードにとって理想的な条件は、東岸の北向きのサイドということになるのだが・・・


 まあ、こんなことを考えながら釣りをするのも、釣りの別の楽しみだと思う。もちろん水流や水温、日照等はウィードだけでなく魚の居場所にも大いに影響を与えるファクターであるから、その日その時の状況から上に挙げたような条件を当てはめていけるだろう。
 あっ、でも知らないよ。これは誰の研究結果でもない、僕の独断だから。

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