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ころた

Author:ころた
芦ノ湖と相模湖にしかバスがいない頃にルアーを始めた。師匠は常見忠、開高健(心の師匠ね)。吉田幸二よりは若い、ちょっとだけ。
30数年間の技術者としてのサラリーマン生活を終え、いまや悠々自適(と言うほど余裕はない)。技術者の悪い癖で理屈ばかりにやたらうるさい。当然、釣りも理屈詰めとなる。よって頼りにしたのは科学文献。文献検索を重ね魚類や湖、その植生などを紐解くと、出るは出るは面白情報の山。その一部をおすそ分けします。

HP復活から

清水に魚住まずだぁ?

カンテレで放送された番組内容がYahoo Newsで配信されている。
  「大阪湾が『キレイ』すぎて…地元漁業に『深刻なダメージ』。一体なぜ??」

大阪湾の水、特に南方の海水が綺麗になって来たのは事実らしい。関西空港の付け根にある阪南市の海水浴場の水はかなり綺麗になったようだ。しかし合わせてその周辺の漁場での水揚げ量が激減したと言うのだ。その原因としてカンテレは以下の2点を挙げている。

(1) 工場排水や生活排水の浄化が進み、大阪湾に栄養分が流れ込まなくなった
(2) 関西空港神戸空港が建設されて、大阪湾奥への海流が変わってしまった

排水処理が進歩して水が綺麗になったから、魚が住めなくなったって?
おいおい、それじゃ工場も洗剤もなかった江戸時代の大阪湾には魚は居なかったってことかい? バカを言うんじゃない。
確かに排水は綺麗にして川に流すようになったが、それは「元に戻している」だけだ。「あるべき姿にしている」だけだ。大阪湾を豊かにしてきた有機物は別に工場排水から供給されて来たんじゃない。山や森や田畑を流れる川からだ。なぜそれらが歪められてしまったからだと思わない。

かつて様々な広葉樹で溢れていた関西の山や森は、今どうなっている。杉しか植わっていない。
堆肥による有機栽培(そんな言葉はなかったけどね)を営んでいた田畑は?殺虫剤と化学肥料をばらまき続けている。
そこから流れ出す川が昔のような豊かな海をもたらすとは思えない。

浄化され過ぎた水が大阪湾の魚を奪ったなど、妄想も甚だしい。

東京湾の事を思い返してほしい。東京湾も50年も前には工場排水と生活排水でドブのような有り様だった。その後の水質改善のよって多摩川や隅田川は綺麗に変身し、それにつれて東京湾の水もずいぶん綺麗になった。結果どうなった?
一時は絶滅したと言われたアナゴが戻り、横浜海の公園や三番瀬にはアサリが自生する。悪いことなんか何もない。水を綺麗にし過ぎたせいだなんて、とんでもない言いがかりだ。


(2)の方は納得できる。関西空港の付け根から対岸の淡路島までは約25km。そこに長さ5kmの関西空港島が出現した。これは何らかの海流の変化をもたらすだろう。普通に考えれば、湾奥と入口の海水の交換が妨げられるようになる。この記事が述べているように湾奥の有機物が南方の湾入口に降りてきにくくなる。有機物と同じく魚だって行き来しにくくなる。

大きく自然を変えようとすれば、自然からしっぺ返しを喰らう

「原理」でしょ。大阪湾でも起きたし諫早湾でも起きた。霞が浦の漁獲高激減だって利根川水門のためだ。
(詳しくは 「18.霞が浦北浦における過去20年間の水産有用資源減少要因 に関する考察」 参照)
これから辺野古でも東北の防護壁でも起きる。

もういい加減に学ぼうよ。

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